ESOPONO FABVLAS.

 

ESOPONO FABVLAS.

478.
         Tonyocuna monono coto.                  11

  Aru tonyocuna mono yxxeqiuo cotogotocu co-
qiacu xite, qinsu fiacurio<uo motome, fitomo yucanu
tocoroni anauo fotte, fuco< cacuxedomo, soremo na-
uo vtagauaxu<te, mainichi sono tocoroni itte mimo<-   15
ta. So<areba arufito canomonono nichinichini vona
ji (t)ocoroye ytteua cayeri, ytteua cayeri suruuo mite,
vo>qini ayaximi, fimauo vcago<te cano tocorouo yo>
yo> mireba, cudanno anauo mitcuqe, soreuo cotogo
tocu totte cayet(t)a. Sono yocujit itcumonogotoqu    20
yte mireba, anamo forare, vo<gonmo naicotouo
guio<ten xite, gotaiuo chini nague, modaye cogarete
naqi naguequ tocoroni, arufito socouo touottaga, ca
nete sono cotouo xittaca, azaqette yu<ua: gofenno         24

479.
qizzucaiua muyacu gia. Sonatano caxicoi facaricoto
vomotte sono canaximiuo vonadameare: mazzu
ixiuo totte cudanno qinsuno vomosani caqete, so-
no anani vocacuxare: sate sonatano cocoro niua: vo<-
gon giato vomoivonaxare: soreuo najenito yu<ni,              05
vo(<)gonuo tcucaimo xezu, iyeni sayemo vocaide, san
yano tcuchino nacani vzzumuru cotoua, ixito vona
ji cotodeua nai cato yu<te satta.

        Xitagocoro.

  Tatoi qinguinuo yama fodo tcunde motcutomo,             10
tcucauaide tacuuayuru fitoua ixiuo mottamo do>jen
gia.


エソポのハブラス2.11 (478.11--479.12)

貪欲(とんよく)な者のこと。

 ある貪欲(とんよく)な者 一跡(いっせき)をことごとく沽却(こきゃく)して、金子百両を求め、人も行かぬ所に穴を掘って、深う隠せども、それもなお疑わしゅうて、毎日そのところに行って見舞うた。そうあればある人 かの者の日々(にちにち)に同じ所へ行っては帰り、行っては帰りするを見て、大きに怪しみ、隙(ひま)を窺(うかご)うてかの所をようよう見れば、件の穴を見つけ、それをことごとく取って帰った。その翌日(よくじつ)いつもの如く行て見れば、穴も掘られ、黄金も無いことを仰天して、五体を地に投げ、悶え焦がれて泣き嘆くところに、ある人そこを通ったが、予ねてそのことを知ったか、嘲って言うは、「御辺(ごへん)の/気遣いは無益(むやく)ぢゃ。そなたの賢い謀(はかりこと)をもって その悲しみをお宥めあれ、まづ石を取って件の金子の重さに掛けて、その穴にお隠しゃれ、さてそなたの心には、黄金ぢゃと思いおなしゃれ、それを何故にというに、黄金を使いもせず、家にさえも置かいで、山野の土の中に埋(うづ)むることは、石と同じことではないか」と言うて去った。

      下心。

 たとい金銀を山ほど積んで持つとも、使わいで蓄ゆる人は石を持ったも同然ぢゃ。



・類話などについて

タウンゼント 38.守銭奴

 金にうるさい男が、全財産を売り飛ばし、それを金塊に変えた。彼は、金塊を古塀の脇の畑に埋めると、毎日見に行った。
 しかし、彼がしょっちゅうそこへ行くのを、使用人の一人が不審に思い、何をしているのか、探りを入れた。使用人は、すぐに宝が隠してあるのを嗅ぎ当てると、そこを掘り返し、金塊を盗んでしまった。
 守銭奴は、金塊が盗まれたことに気付くと、髪の毛を掻きむしり、大声で泣きわめいた。隣に住む人が、泣きわめく彼を見て、事の次第を見て取ると、こんな風に言った。
「お前さん、そんなに悲しむことはありませんよ。何処かで石でも拾ってらっしゃい。そしてそれを金塊だと思ってお埋めなさい。……どのみち、お前さんにとっては、同じことですからね」

 使わなければ、持ってないのも同じ。

Perry225 Chambry344  Hou63 Charles78 La Fontaine4.20 TMI.J1061.4 Type 1305B  (Aesop)

サキャ格言集74 今枝由郎訳 岩波文庫

愚者は貯める苦しみは味わうが/使う楽しみを知らない。/あちこち歩き回って財産を漁る/けちんぼはネズミのようである。

サキャ格言集 269

財産がありながら/使いもせずにあげもしないなら/病気か/餓鬼そのものだ。

サキャ格言集 272

使いもせずあげもしない財産で/金持ちと思うなら/一山を金と思って/金持ちになるのはたやすいことだ。

パンチャタントラ

2.118
財宝を得るのは難しく、得たものを守るのも難しい。
獲得は難しく、消費も難しい。ああ、財宝は苦痛の依所である。
2.主話
「だからヒラヌヤカさん、それがわかったら財宝のために心を痛めることはありません。つまり財宝は持っていても利用することがなかったら、持っていないの(と同じ)だと考えるべきです。こんなことが言われています。
2.149
もし家の中に埋めた財宝によって金持だというなら、(貧しい)われわれもその財宝によって金持だといえないだろうか。

知恵の教え 豊かさについて

「先生はお金をためることはいいことだと思いますか?」先生が、
「もちろんだよ! 君もためてごらん、でもよく考えて良いことに使いなさい、金庫などにしまい込んではいけない。」

カリーラとディムナP231

飽きることを知らない者は二人おります。金を貯えることしか考えない者と、見付け次第に食べ、ない物を他人にねだる者でございます

ヒートパデーシャ

Hito1.119 己が楽しみ抑えつつ、/蓄財のみを望む身は、/他人の荷物の運び手か。/ただ辛惨を嘗むるのみ。

Hito1.120 他人に与うることもなく、自ら用うることもなき、/財を持てる人にして、/もし富者と呼ばれ得ば、/その財もてこの吾も、/如何で富者と呼ばれざる。

Hito1.121 吝嗇漢の財産は、/自ら用いざるが故、/他との共有にほかならず。/”彼こそそれの持主”と/その結びつきの知らるるは、失いし時の悲しみを/措きてほかにはなかるべし。

Hito1.126 他人にも与え、自らも、/用うる時に、その富は、/”富者の富”と呼ばれ得ん。/死したる後は、/その人の/妻も財も、他の人に/弄ばるるものと知れ、


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