ESOPONO FABVLAS.

 

ESOPONO FABVLAS.

479.
        Robato, qitcuneno coto.                                     13

  Arutoqi roba xixino cauauo cazzuite cococaxico-
uo caqemegutte, yorozzuno qedamonouo vodoita              15
ni, qitcuneni yuqiyo<te ju<menuo tcucuttareba, qitcune
ua motoyori caxicoimono nareba, fizzumeno teiuo
yagate mixitte, coreua baqemono zoto cocoroyete,
icani sugurete qetacai yosouoi naru vocataye mo<so<zu
ru cotoga aru: sonatano vocoyeuoba yagate vqetama         20
uari xittato yu<te, vo>qini azaqettareba, sorecara vouo
subete satta.

        Xitagocoro.

  Naniuomo xiraide xittaburiuo xeba, tachimachi                   23

480.
goncani fitocara fitocara mixirarete fagini voyo>de xirizoco<
zu.


エソポのハブラス2.12 (479.13--480.02)

ロバと、キツネのこと。

 ある時ロバ シシの皮を被(かづ)いてここかしこを駆け巡って、万代(よろづ)の獣(けだもの)を脅いたに、キツネに行き逢(よ)うて渋面(じゅうめん)をつくったれば、キツネはもとより賢い者なれば、蹄の体をやがて見知って、これは化け物(ばけもの)ぞと心得て、「いかに優れて気高(けたか)い装いなるお方へ申そうずることがある、そなたのお声をばやがて承り知った」と言うて、大きに嘲ったれば、それから尾をすべて去った。

      下心。

 何をも知らいで知ったぶりをせば、たちまち/言下(ごんか)に人から見知られて恥に及うで退こうず。



・類話などについて

タウンゼント 244.ライオンの皮を被ったロバ

 ロバがライオンの皮を被って、森を歩き回った。道すがら、出合う動物たちが慌てふためくのを見て、ロバはすっかり気をよくした。
 そうこうしているうちに、キツネに出会った。ロバは、キツネもおどかしてやろうと思った。
しかし、キツネは、ロバの声を聞くが早いか、こう言った。
「もし、君の声を聞かなかったなら、僕も、恐れおののいたかもしれないけどね・・・」

Perry188 Chambry267  Charles16  Hou49 TMI.J951.1 Type 214B  (Aesop)

ペリー 358 ライオンの皮を被った驢馬 中務哲郎 訳 岩波文庫

・・・・・・
 驢馬がライオンの皮を纏って、皆にライオンだと思われていた。人も逃げれば獣も去ったが、一陣の風に皮が剥がれて、裸の驢馬が現れるや、皆で襲いかかり、木ぎれや棍棒で打ちのめした。
Babrius139  Chambry279

Ernest Griset p189 ライオンの皮をかぶった驢馬

 驢馬がライオンの皮を見つけて、それをかぶった。そしてそれでライオンに化けて、近隣を恐怖に陥れた。ところが、彼の主人は、長い耳に気づき、そして声を聞いて、太い棍棒を手にすると、すぐさま彼が驢馬以外の何者でもないことを思い知らせた。
Avianus5 Caxton7.4

Odo of Cheriton 39 ライオンの皮をかぶった驢馬

 驢馬どもは、人間たちが自分たちに、重い荷物を積んで酷たらしくこき使うので、人間たちがライオンを恐れることを知ると、ライオンの皮を手に入れて、人間たちを脅かしてやることにした。
 驢馬たちはライオンの皮を着けると、意気揚々とギャロップして回った。人間たちは彼らを本当のライオンだと思い逃げていった。
 その後驢馬たちはいなないた。人間たちはその声をよく聞いてこう言った。
「あれは驢馬の鳴き声だ!」
 人間たちはすぐに驢馬たちのそばに行くと、尻尾や足を見てこう言った。
「やはり間違いない。あいつらはライオンなんかではなく、驢馬だ!」
 そこで、彼らは驢馬たちを捕まえて、鞭で叩いて思い知らせた。


ヒートパデーシャ 3.2 虎の皮を着た驢馬  金倉圓照 北川秀則 訳 岩波文庫 

 ハスティナープラにヴィシャーラという名の洗濯屋がいた。その洗濯屋の驢馬は、あまりひどく荷運びをさせられたので、痩せ衰えて、今にも死ぬかと思われるほどになった。そこで洗濯屋は驢馬を虎の皮で覆い、森の近くの穀物畑の中に放してやった。すると畑の持主達は、遠くの方からその驢馬を虎だと思って急いで逃げ去るのだった。さてある時、一人の穀物の番人が、灰色の織物で作った防具を着け、弓の準備をして、畑の一隅に身を屈め待っていた。それを程遠からぬ所から見た例の驢馬は、今はもう身体も肥え、力も出来ていたので、
 「あれは雌の驢馬だ」
と思って、声をあげて駆け寄った。そこで番人は、その声によって、
 「あれは驢馬だ」
と見定めていとも簡単に殺してしまったのだ。
Panca4.5

サキャ格言集149 今枝由郎訳 岩波文庫

あまりにずるさが過ぎると/最後には自滅する。/豹の皮をかぶったロバは/穀物を食べてから殺された。

南方熊楠 十二支考(1)虎に関する史話と伝説民俗 『左伝』

城僕の戦いに晋の胥臣虎皮を馬にかぶせて敵の軍馬を驚かし大勝したと有る。


         INDEX  BACK  NEXT
 
                    著作権はhanamaが有します。   




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送