ESOPONO FABVLAS.480. エソポのハブラス2.13 (480.03--480.22)ウマとロバとのこと。 ある人ロバと、ウマとに荷を負うせて行(ゆ)くが、ロバの荷物が余り過ぎて、先へ行き着こうようも無ければ、ロバからウマに詫言(わびこと)をして言うようは、「そなたと、我は一門で、そっとの高下(こうげ)をもって隔たった、我が荷物が余り過ぎて、一脚(ひとあし)も引こうずるようがない、少しそなたの上に付けて我を助けられいかし」と、ウマは一向承引(しょういん)せいで、結句
大きに嘲って先へ行ったれば、ロバは力に及ばいで、遂に倒れて死んだ。そこでこの馬追(うまお)いはしょうことが無うて、ロバに付けた荷物もことごとくウマ一匹に取り付けて、剰(あまっさえ)ロバの皮をも剥いでウマに負うせて行くところで、その時ウマは我が愚痴なることを顧み、「前(さき)にロバの詫びた時、そっと合力(こうりょく)したらば、これほどの重荷は持つまじいものを」と悔やめども益がなかった。 ・類話などについて タウンゼント 50.ロバとラバある馬方が、ロバとラバにたくさんの荷を積んで後ろから追っていた。ロバは、平らな道では、苦もなく運んだが、山にさしかかり、急な坂道を登り始めると、重荷に耐えられなくなった。そこで、ロバは相方に、少しでよいから、荷物を肩代わりしてくれるようにと頼んだ。……このままでは、なにもかも運べなくなってしまうから……と、しかしラバは取り合おうともしなかった。 その後すぐに、ロバは、地面に崩れ落ち、荷の下で息絶えた。山奥のことなので、馬方は他にしようがなく、ラバの荷物に、今までロバが運んでいた荷物を載せ、さらに、ロバの皮を剥ぐと、それを、一番上に積んだ。 ラバは、重い荷物に喘いで、一人ごちた。 「これも、自業自得というものだ。もし、あの時、ロバのちょっとした願いを聞いてやっていたら、こんなことにはならなかったのに……。それにしても、まさか、奴のことまで、背負う羽目になるとは……」 Perry181 Chambry141 Babrius7 La Fontaine6.16 TMI.W155.1 Type 207B (Aesop) |
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