ESOPONO FABVLAS.481. エソポのハブラス2.14 (481.01--481.13)二人同道して行くこと。 二人(ににん)同じように歩(あゆ)んで行くところに、一人(いちにん)斧を見つけて拾い取るところで、ま 一人の言うは、「そなた一人(ひとり)のにはせまじい、ただこれは二人(ふたり)のにしょうず」と、されども一円同心せなんだ。そうあって後(あと)からその主(ぬし)が走って来て持った斧(よき)を「これは身がぢゃ」と言うて、奪おうとして諍(いさか)うところで斧(おの)を拾うた者、「のう同心した人、何故にそなたは力をお添えやらぬぞ」と言えば、ま
一人(いちにん)が答えて言うは、「ただ貴所御一人(きしょごいちにん)のでござろうず」と。 ・類話などについて タウンゼント 118.二人の旅人と斧二人の男が一緒に旅をしていた。一人が道ばたに落ちていた斧を拾ってこんなことを言った。「この斧は、僕が見つけたんだよ」 するともう一方がこう言った。 「違うだろ、"僕"ではなく、"僕たち"が見つけたんだろう」 それから、そう行かぬ内に、斧の持ち主が二人を追いかけて来るのが見えた。 すると、斧を見つけた方がこう言った。 「僕たちは、失った」 するとすかさず、もう一方がこんな風に答えた。 「違うだろう! "僕たち"ではなく、"僕"が失った。だろう……最初に君が言ったことに基づくならね……」 危険を共有したのなら、褒美も共有すべきである。 Perry67 Chambry256 Charles109 (Aesop) 小学中等科読本 内田嘉一 明治十八年二月 金港堂 初版明治十七年
昔シ二人アリ。交情甚ダ深ク。平生頗ル気節ヲ以テ相期セリ。一日。同ジク郊外ニ遊ビケルニ。路ニ遺嚢アリ。甲前テ之ヲ拾ヒ。解テ之ヲ視ルニ。白銀数百枚アリ。甲喜ブコト限ナシ。乙見テ亦喜テ曰ハク。是何ノ幸ゾ。実ニ天吾カ二人ニ福スルナリト。甲之ヲ聞キ。色ヲ作シテ曰ハク。之ヲ拾ヘルハ吾ナリ。天固ヨリ吾一人ニ福スルナリ。然ルニ君何ゾ之ヲ二人ト曰フ乙遂ニ黙シテ言ハズ。 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||