ESOPONO FABVLAS.483. エソポのハブラス2.18 (483.14--484.02)カラスと、ハトのこと。 あるカラス とっと肥えたハトを見て厳(いこ)う羨ましゅう思うて、石灰(いしばい)を身に塗って、ハトに交じって餌(え)を食ろうたところで、はじめのほどはハトもカラスとは知らいで群がりいたが
後(のち)には声で聞き知ってハトの中を追い出いた。カラスもまたその色姿の異相(いそう)なを見て、一類にせいで両方(りょうぼう)に離れて、どちえも付かぬ浪人になった。 注 ・類話などについて タウンゼント 192.カラスとハトカラスは、ハトたちが小屋の中で、たくさん餌をもらっているのを見ると、その餌にありつこうと、身体を白く塗って仲間に加わった。ハトたちは、カラスが黙っていたので、仲間だと思い、彼を小屋に入れてやったのだが、しかしある日のこと、カラスは迂闊にも、鳴き声を上げてしまった。ハトたちは、カラスの正体を見破ると、嘴でつついてカラスを追い立てた。 カラスは、そこで餌にありつけなくなると、自分の仲間の許へと帰っていった。しかし、カラスたちもまた、彼の色が違うので仲間とは認めず、彼を追い払った。 このようにカラスは、二つの生活を望んだために、どちらも失うことになった。 Perry129 Chambry163 TMI.J951.2 Type 244 (Aesop) 参照リンク <エソポ1.15> 童蒙教草2.08イ『仮着したる烏の事 寓言』 |
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