ESOPONO FABVLAS.

 

ESOPONO FABVLAS.

486.
        Mamuxito, cogatanano coto.                             09

  Aru fito mamuxiuo mite vto<zuru tcuyega nacatta      10
reba, macotoca, cono muxiua cur(o) ganeuo voqeba,
sarucotoga naito yu< monouoto y(u)(<)te, cogatanauo
fiqinuite sobani voite, sonomiua tcuyeuo tazzuneni
satta. Sonoaidani mamuxiua cogatanani tobicacatte
fitaguraini curo<ta tocorode, cogatana(g)a yu<ua: nan    15
gi vareuoba tareto vomo>zo? xennen mannen curo<to
yu<tomo, nangiga faua mina fette, miua tcuyu fodo
mo itamumajij zoto.

        Xitagocoro.

  Icani faraga tatebatote, chicarani canauanu aiteni
muco<te atauo naso<to cuuatatcuru cotoua, tcuchibo     20
toqeno mizzunaburi gia.


エソポのハブラス2.22 (486.09--486.21)

マムシと、小刀のこと。

 ある人 マムシを見て打とうずる杖が無かったれば、「まことか、この虫は鉄(くろがね)を置けば、去ることがないというものを」と言うて、小刀を引き抜いてそばに置いて、その身は杖を尋ねに去った。その間にマムシは小刀に飛び掛ってひた食(ぐ)らいに食ろうたところで、小刀が言うは、「汝 我をば誰(たれ)と思うぞ? 千年万年食らうというとも、汝が歯は皆減って、身は露ほども傷むまじいぞ」と。

      下心。

 いかに腹が立てばとて、力に叶わぬ相手に向こうて仇(あた)をなそうと企(くわた)つることは、土仏(つちぼとけ)の水嬲(みずなぶ)りぢゃ。


・類話などについて

タウンゼント 300.マムシと鑢

 マムシが鍛冶屋の仕事場へ入っていって、道具たちから腹の足しになるものを求めた。マムシは特に鑢にしつこく食べ物をねだった。
 すると鑢はこう答えた。
「私から何かもらおうなどと考えているならば、あなたは、馬鹿者にちがいない。私は皆からもらうのが生業で、与えることなど決してしないのですからね」

Perry93 Chambry116 Phaedrus4.8 Caxton3.12  Hou26 La Fontaie5.16 TMI.J552.3 (Aesop)

サキャ格言集190 今枝由郎訳 岩波文庫

劣った者にいくらあげても/こちらが要る時には何もくれない。/ペンチで挟んでいる鉄塊は/こちらにもぎりとれるだろうか。

日本昔話通観インデックス 290 忠義な刀

大蛇が昼寝中の商人を飲もうとすると、商人の道中差しがひとりでに鞘から抜け出して大蛇を追いはらう。
長者がこっそり商人の刀と自分の刀をすり替えると、商人は帰路も昼寝をして大蛇に飲まれる。
商人の娘が大蛇を射るが矢が通らず、矢尻につばをつけて射殺すことができる。

グリム童話 KHM 210 ハシバミの枝

 ある昼下がりのこと、子供のキリストは揺りかごの中で眠っていました。そこへ聖母様がやって来て、嬉しそうに彼を見るとこう言いました。
「すやすや寝ている、あたしの坊や、しばらく一人で寝ておいで、坊やが目覚めてからのお楽しみに、あたしは森へ行って、イチゴを一掴みとってきてあげますからね」
 森の外で、聖母様はとても素晴らしいイチゴのなっている場所を見つけました。ところが、一つ摘もうと身を屈めた時、マムシが草から飛び跳ねました。
 聖母様は驚いてイチゴを置いて慌てて逃げ出しました。マムシは聖母様を追いかけて来ます。でも、皆さんも知っての通り、聖母様は何をすればよいかを、よくご存知でした。聖母様はハシバミの陰に隠れたのです。そしてマムシが行ってしまうまで、そこに立っていました。
 それから聖母様はイチゴを集めて、家に帰る道すがらこう言いました。
「今回、ハシバミがあたしを守ってくれたように、これから先、他の者たちも守ってくれますように」
 こういうわけで、遠い昔から、緑のハシバミの枝は、マムシやヘビなどの地上を這う生き物から身を守ってくれる第一のものなのです。


トルストイ寓話 2.10 イタチ  やまむらゆき訳 新読書社 

 イタチが、かじやさんのところへやってきて、やすりをなめだしました。イタチのしたから、血がながれました。でも、イタチはよろこんで、やすりをなめていました。鉄から血がながれているのだと思ったのです。とうとう、しまいには、イタチのしたは、つかいものにならなくなってしまいました。
Perry59 Chambry77 (Aesop)


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