ESOPONO FABVLAS.486. エソポのハブラス2.23 (486.22--487.11)山と、杣人(そまびと)のこと。 ある杣人 山に入(い)って「斧の柄を一本下/されば、一期(いちご)の御恩と存じょうずる」と言葉を崇(あが)め、膝を折ってこれを乞うところで、山から「汝に赦す」と下知(げぢ)をなすところで、その杣人斧の柄をしすげてから、山、林をことごとく伐り崩すによって、諸木(しょぼく)が山を恨みて言うは、「何故に山はこのような赦免をばお遣りやったぞ?
斧の柄をさえ赦されずは、何故に我らは亡びょうぞ」と。 ・類話などについて タウンゼント 166.木々と斧ある人が森に入って、木々に、斧の柄をくれないかと頼んだ。木々たちは、彼の願いを承知して、若いトリネコの木を与えた。男は新しい柄を斧に取り付けるが早いか、高い立派な木々に斧を打ち下ろしていった。もう後の祭りであったが、古いカシの木は、仲間の木々が切り倒されるのを嘆き悲しんで、隣のスギにこう言った。 「我々は、最初のボタンの掛け違いで、全てを失ってしまった。もし、トリネコを手放してなかったら、我々は未だ安泰であったろうし、末永く立っていられたろうに……」 Cax3.14 Hou27 Charles13, 73 La Fontaine12.16 TMI.U162 (Ph) ・類話などについて タウンゼント 154.カシの木とジュピター神カシの木がジュピター神に不満を申し立てた。「私たちは生まれてきた甲斐がありません。それは、いつも、斧の脅威に晒され続けているからです」 すると、ジュピター神がこう答えた。 「お前たちの災難は、自らが招いたものだ。もし、お前たちが、良質な柱や支柱を生み出さなかったら……そして、その有用さを、大工たちに知らしめなかったならば、斧が、お前たちの根本に据えられることもなかっただろう」 Pe302 Cha99 Ba142 (Ba) Cf.宮沢賢治 狼森と笊森、盗森 |
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