ESOPONO FABVLAS.490. エソポのハブラス2.29 (490.04--490.12)ワシと、カラスのこと。 あるワシ 巌(いわお)の上からヒツジのいる上に飛び来れば、カラスこれを羨みて、曝(さら)いておいたヒツジの皮の上に飛んで来たによって、足に掛かって飛ぶことを得なんだところを童(わらんべ)どもそのまま寄って捕らまえた。 ・類話などについて タウンゼント 250.ワシとカラスワシが高空から峨々たる岩の上へと舞い降りた。そして、鉤爪で仔ヒツジを捕まえると、空へと運んでいった。カラスはそれを目の当たりにして、妬ましく思い、ワシの飛ぶ力や強さと、張り合ってみたくなった。カラスは羽を大きくバタつかせながら飛び回ると、大きなヒツジに止まって、そいつを運び去ろうとした。しかし、彼の爪はヒツジの毛に絡まってしまい、いくらバタついても、抜け出すことができなくなってしまった。事の次第を見ていたヒツジ飼は、走って行ってカラスを捕まえると、すぐさま、カラスの羽を刈り込んだ。ヒツジ飼は、夜になって家に帰ると、そのカラスを子供たちに与えた。 すると子供たちが言った。 「お父さん、これは何ていう鳥ですか?」 すると彼はこう答えた。 「どう見てもカラスなんだが、自分では、ワシと思われたいようだ」 Perry2 Chambry5 Babrius137 Caxton6.1 伊曽保3.12 La Fontaine2.16 Krylov2.21 TMI.J2413.3 (Aesop) Odo of Cheriton 57 鷹の真似をする鳶鳶は、自分の翼と足と鈎爪を自慢して一人呟いた。「俺様は、鷹と同じゃないのか? 翼も足も鈎爪も鷹と同じじゃないか。それじゃなぜ、山鶉が捕まえられないというんだ?」 鳶は山鶉がたくさん歩き回っている場所を知っていた。鳶は山鶉に襲いかかった。嘴に1羽、両の翼に1羽づつ、そして両の足にも1羽づつ捕まえた。しかし、それらを捕まえていることは出来なかった。結局全てを失ってしまったのだ。 Perry604 TMI.J514.1 Type 230A* 日本昔話通観インデックス 551B みそさざいは鳥の王--猪退治型みそさざいが鷹に、仲間に入れてくれ、と頼むと、鷹は、猪を取れば入れてやる、と言う。みそさざいが猪の耳に入り鳴きつづけると、猪は走り狂い、岩にぶつかって死ぬ。鷹が一度に二匹の猪をつかむと、猪は左右へ走り、鷹の股が裂ける。みそさざいは鳥の王になる。それで、「欲の熊鷹股から裂ける」と言われる。 |
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