ESOPONO FABVLAS.493. エソポのハブラス2.33 (493.11--494.04)シカと、仔のこと。 あるシカの仔 父に尋ねて言うは、「如何に父御に、憚りながら、一つの不審を申し上ぎょうず。お姿を見まらすれば、手足もすっかりと軽げに、また角の物見(ものみ)なこと世に喩うものもなく、もとより走らせらるるに速いことも世に並びがないと見及うでござれども、何(なに)とした仔細でばしござるぞ、あのイヌにばかりここかしこで追われさせらるるは、何が一つとしてイヌに劣らせらるることはあるぞ?
これが不審に思わるる」と言う、シカ「さればそのことぢゃ、我もそれが不審ぢゃ。あれに逃ぎょう道理がないと心に思うが、あのイヌめが鳴く声を聞けば、胸
打ち騒いで逃げいでは叶わぬ」とぞ。/ ・類話などについて タウンゼント 22.仔ジカと彼の母親むかし昔のことである。仔ジカが母シカに言った。「お母さんは、イヌよりも大きいし、敏捷で、駆けるのもとっても速い。その上、身を守る角だって持っている。それなのになぜ、猟犬を怖がるの?」 母シカはにこやかに答えた。 「お前の言うことは、みなその通りなんだけど・・・・でも母さんは、イヌの吠えるのを一声聞いただけで、卒倒しそうになり、飛んで逃げたくなるんだよ。」 いくら説得しても、臆病者は勇者にはならない。 Perry351 Chambry247 Charles95 TMI.U127 (Ba) ペリー 612 隼と鳶ある日のこと、隼が鳶を捕まえ、鈎爪で素早く押さえつけた。そして鳶に言った。「哀れな生き物よ、お前は私のように大きな身体をもっているのではないのか? それに私のような、嘴も持っているのではないのか? そして脚や爪は私のように強くはないのか? それなのに、お前はこんな風に捕まって、況や殺されようというのに、甘んじてそれを受けるというのか?」 すると鳶がこう答えた。 「私はあなたと同じくらい強く、あなたのように強い脚もある、しかし勇気がないのです」 Odo of Cheriton 79 |
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