ESOPONO FABVLAS.497. エソポのハブラス2.38 (497.01--497.22)パストルのこと。 あるパストル極寒の時分 山野に出てヒツジや、野牛などの類(たぐい)を飼うていたに、にわかに雪が降り積んで、谷 峰の分けも見えず、山川(やまがわ)には水かさが増して、家路(いえじ)に帰ろうずるようもなければ、そこに留まったが、糧(かて)に詰まって、飼い育つるヒツジを殺いて命を継いだ。そうそうするほどにようようヒツジをも悉く食い尽し、また野牛にとってかかり、これをも食らい果たせども、まだ里に帰ろうずるようがなければ、またウシを食ろうた。ここでかの番のために引いて行ったイヌどもが思うようは、「秘蔵(ひそう)せらるるあのヒツジ殿、野牛
その外(ほか) 耕作の辛労をして、主(しゅう)の命を継がるるウシをさえ食(しょく)せらるる上は、ましてやいわん その下人の如く番をする我らをも油断するものならば、やがて食わりょうずることは疑いもない、いざ逃げ去って命を生(い)きょう」と皆
駆け落ちをした。 ・類話などについて タウンゼント 114.男と彼のイヌある男が、田舎の別荘に滞在している時に、嵐にあって足止めをくった。彼は、家族の食卓のために、まず最初に、ヒツジを殺し、次にヤギを殺した。嵐はそれでもおさまらず、つないであった牡ウシも殺すことになった。これを見ていたイヌたちは、みなで会議を開き、そしてこんな風に語り合った。 「ここから出て行く時が来たようだ。ご主人様ときたら、大切なウシさへ食べてしまうのだから、我々も無事ですむはずがない」 身内を粗略にする者は信用されない。 Perry52 Chambry80 TMI.J2211.3 (Aesop) カリーラとディムナp259
飼い犬は主人に愛着を感じているので、仲間が殺される場面を見ても、主人を捨てるようなことはしない
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