ESOPONO FABVLAS.

 

ESOPONO FABVLAS.

446.
   Xixito, inuto, vo>cameto, fio>tono coto.                    03

  Cono xifiqiga do>xin xite, sanchu<uo caqemeguru
ni, qedamono yppiqi yuqiyo<tareba, curai coroite,                05
sono xisocuuo yotcuni vaqete cubaro<to suruni, xixi-
no yu<taua: vareua aruhodono qedamonono vo< na-
reba, yeda fitotcuua vo>yno tocuni sonayei: mata
vare iqiuoimo nangirani fixo>zuru monode naqere-
ba, sono ytocubunni ma fitoyedaua vareni curei: ma              10
ta miua nangira yori fayo< vaxirucotoua denquo<no
gotoquni xite coreuo todometareba, sono xinro<bun
ni ma fitoyedauoba vareni curei: ainocoru ma fito-
tcuno yedanimo teuo caqeo>zuru mououa [monoua] sunaua-
chi vaga teqide aro<zuruto yu<ni yotte, nocoru san-              15
biqino qedamonoua chicarani voyobazu, mutaini
xixini vbaitorarete, sugosugoto cayetta.

     Xitagocoro.

  Fitoua tada vareni fitoxij fitouo tomonauo< coto
gia: soreuo icanitoyu<ni; yxeino sacanna qininuo to-                 20
moni sureba, canarazu sono tocubunmo, tanoximi
mosono yxeino aru fitoni vbaitoraruru monogia.


エソポのハブラス1.04 (446.03--446.22)

シシと、イヌと、オウカメと、ヒョウとのこと。

 この四匹(しひき)が同心して、山中を駆け巡るに、獣(けだもの)一匹行き逢(や)うたれば、食らい殺いて、その四足(しそく)を四 つに分けて配ろうとするに、シシの言うたは、「我はあるほどの獣の王なれば、肢(えだ)一つは王位の徳に供えい、また我 勢いも汝らに比しょうずるものでなければ、その威徳分に ま一肢は我にくれい、また身は汝らより速よう走(わし)ることは電光の如くにしてこれを留めたれば、その辛労分に ま一肢をば我にくれい、相残る ま一つの肢にも手を掛きょうずる者は すなわち我が敵であろうずる」と言うによって、残る三匹の獣は力に及ばず、無体にシシに奪い取られて、すごすごと帰った。

  下心。

 人はただ我に等しい人を伴わうことぢゃ。それを如何にと言うに、威勢の盛んな貴人(きにん)を友にすれば、必ずその得分も、楽しみもその威勢のある人に 奪い取らるるものぢゃ。


注:
446.20 icanitoyu<ni; いかにというに。
東洋文庫では、「いかにといふに、」「、」とする。




・類話などについて

タウンゼント100.野生のロバとライオン
  野生のロバとライオンが、一緒に狩りをした。ライオンは力でもって……、ロバは脚力でもって、それぞれ狩りに貢献した。そして、大きな成果 を上げたので、それぞれの取り分を決めることにした。
 ライオンは獲物を三等分するとこう言った。
「私は、動物の王であるが故に、まず最初の部分をもらう。二番目は、狩りの報酬としてもらう。
さて、三番目だが、……君が、これを辞退しないと、大いなる災いが降りかかることになる」 

力は正義なり

Perry339,  Chambry207,  Phaedrus1.5,  Barius67,  Cax1.6, 伊曽保2.14,
Houston4,  La Fontaine1.6, Krylov4.16, TMI.J811.1.1 (Ba)


それぞれの寓話集に出てくる動物

Babrius          「獅子、驢馬」

Phaedrus          「獅子、牛、山羊、羊」
La.Fontaine        「獅子、子牛、山羊、羊」
Caxton            「獅子、牛、山羊、羊」
伊曽保物語        「獅子、牛、野牛 羊」 
エソポのハブラス  「獅子、犬、狼、豹」
Huston             「獅子、狐、ジャッカル、狼」
Marie de France   「獅子、バッファロー、狼」、「獅子、羊、山羊」 の二話が続いている。

一般にこの話が、「獅子の分け前(Lion's share)」という諺の元となった話とされるが、TMIでは、次の話が、「獅子の分け前」とされている。

タウンゼント160.ライオンとキツネとロバ
 ライオンとキツネとロバが、互いに協力し合って狩りをした。大いなる戦利品を手にすると、ライオンは、ロバに、協定に基づいて、森の報酬を3人に分配す るようにと言った。
 ロバは獲物を正確に三等分すると、他の二匹が先に選ぶようにと謙虚に言った。ところが、ライオンが突然怒り出し、ロバに跳びかかり食ってしまった。そし て今度は、キツネに、獲物を分配するようにと言った。キツネは、自分にほんの一口分だけ残し、その他は全てライオンに差し出した。
 するとライオンがこう言った。
「おお、素晴らしき我が友よ。一体誰が、そのような分配の仕方を教えてくれたのだ? 君の分け方は申し分がない!」
 すると狐はこう応えた。
「このような分け方を教えてくれたのは、ロバさんの運命ですよ」

他人の不幸から学ぶ者は幸いです。
Perry149, Chambry209, TMI.J811.1=Type 51,  狐ラインケ3.13 (Aesop)

旧約聖書申命記33.20
ガドのために彼は言った。
たたえよ、ガドの土地を広げられる方を。
ガドは雌獅子のように待ち伏せ
獲物の腕や頭を引き裂く。
彼は自分のために最上のものを選び出した。
指揮者の取り分がそこにあったからだ。

Ernest Griset p33  寛大なライオン
雄牛をうち倒したライオンが、その上に立ち、尻尾で右左と打ち付けていた。そこへ通りかかった泥棒が立ち止まると、厚かましくも半分、分けてくれるように と言った。
「お前はいつも、他人の物を素早くかっさらって行こうと狙っている」ライオンはこう言って、「消え失せろ。お前に言う事は他にない」
 泥棒は分けてもらえないことを知りそこから離れて行った。 ちょうどその時旅人がやって来た。そしてライオンを見ると、慎み深くおずおずと引き下がっ た。この寛大な動物は、丁寧に愛想よく旅人を呼び止めた。そして、雄牛を半分に分けると、一つを取るようにと言い、そして、彼が畏れないようにと、自分の 取り分を持って森へと入ってった。
Perry483, Phaedrus2.01,  TMI.Q3.2


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