ESOPONO FABVLAS.447. エソポのハブラス1.05 (447.01--447.19)ツルと、オウカメのこと。 ある時 オウカメ喉に大きな骨を立てて迷惑ここに窮まって、ツルのそばへ行って「この難儀を救いお助けあろうお方はそのほうより他はあるまじい、この難をお助けあらば、水と魚(うお)の如く親しみまらしょう、その上
生々世々(しょうじょうせせ)その恩を忘却つかまつることはあるまじい」と言うによって、ツル この由を見て、憐れに思い、「さらば口をお開きあれ」と言うて、嘴を差し入れて、骨をくわえて引き出し、「右の約束を変ずるな」と言えば、オウカメこれを聞いて、大きに怒り、「おのれは何事を言うぞ? 我こそ恩を与えたれ、ただいま汝が首を食い切らうずるも我がままであったれども、差し置いて助けたことをば恩と思わぬか」と言えば、ツルは無益(むやく)の辛労をして立ち去っておぢゃる。 ・類話などについて タウンゼント10.オオカミとサギ 喉に骨が刺さったオオカミが、多大な報酬を約束してサギを雇った。というのも、口の中へ頭を突っ込んでもらって、彼女に骨を抜いて貰おうと考えたからだった。サギが、骨を抜き出し、約束の金を要求するとオオカミは、牙を光らせて叫んだ。 「何を言ってやがる! お前は、もう俺様から、十分すぎる報酬を受け取ったはずだぞ。俺様の口から無事に出られたのだからな!」 悪者へ施す時には、報酬など期待してはならぬ。もしなんの危害も受けずにすんだなら、それでよしとすべきである。 Perry156, Chambry224, Phaedrus1.8, Babrius94 Caxton1.8 伊曽保2.16, Houston5, Charles12 La Fontaine3.9 Krylov6.12 狐ラインケ3.11 TMI.W154.3 =Type76, (Aesop) 十二支考 虎に関する史話と伝説民俗 (四) 史話 南方熊楠 淵鑑類函に晋の郭父嘗て虎有り、忽ち口を張て文に向ふたんで視ると口中に骨たてり、手を以てとってやると明日鹿一匹持来て献じた。 日本昔話通観インデックス 389 狼の守護 峠で狼が口をあけて近づいてくるので、男がそののどにかかった骨を抜いてやる。のちに男がその峠を越えていると、その狼が男におおいかぶさり、通り過ぎる狼の群から守ってくれる。 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||