ESOPONO FABVLAS.449. エソポのハブラス1.07 (449.16--450.02)ワシと、カタツブリのこと。あるワシ カタツブリを見つけて食らおうとすれども、かなわなんだれば、カラスがそばから「我にその半分を下されば、こしめすようを教えまらしょうず、そのカタツブリを取って高う飛び上がり、石の上に落とさせられい」と言えば、ワシその如くする時、たやすう割れた。 ・類話などについて Ernest Rhys 3.11 ワシと、カラスと、カメ タウンゼント 27.カメとワシ Perry230 Chambry351 Babrius115 Avianus2 Caxton7.2 エソポ2.25 Houston47 TMI.K1041 (Ba) Odo of Cheriton16 "骨砕き"と呼ばれる鳥 権力の座についている人間の危うさについて "骨砕き"または、Freinos と呼ばれる鳥がいる。彼は骨を嘴で砕いてグルテンや髄を食べるのでこんな名前がついた。骨が硬すぎて割れない時には、彼は空の上まで運んで行き、骨を石の真上に落とす。すると骨は粉々に砕かれる。 これは悪魔の所業がどのようなものかを表している。悪魔はある人間が大変貞節で、打ち破れないと見ると、彼を世俗的な栄誉の高みへと連れて行き、そしてそこから落とすのだ。こうして、彼を粉々に粉砕するのだ。彼が昇った高さに比例して、落ちる深さも深くなる。石は低い所から落とされた時よりも、高いところから落とされるとずうっと下まで落ちて行くものである。道理に反した王、道理に反した司教、そして道理に反した金持ちたち……高いところに住まわる者たちは、貧乏人よりも、ずうっと深い地獄へと落ちるのだ。 ヒートパデーシャ 2.41 金倉圓照 北川秀則 訳 岩波文庫 あたかも山に岩塊を/もち上ぐるには、大いなる/努力を尽くす要あるも、/下へ落とすはいと容易し。/これと同じく、人もまた、/徳は得ること難けれど、/罪は容易く得らるなり。 仙台のクルミ割りカラス 宮城県の仙台市には、自動車にクルミを轢かせて割って食べるカラスがいる。このカラスはハシボソカラスで、藪の中に埋めておいたクルミを掘り出し、それを車が轢きやすそうなところに置く。しかし、クルミが割れると、ハシブトカラスがやって来て、これを横取りしてしまうことがある。 参照サイト 仙台都市総合研究機構 クルミ割りカラスの仙台公演 仁平義明氏 L'Estrange カラスと貝 一羽の灰色カラスが、貝を力一杯叩いていたが、中味を取り出すことが出来なかった。すると、ハシボソカラスがやってきて、力でこじ開けようとしても無駄だよ。頭を使わなければ……。この貝を空に運んで、出来るだけ高く運んだら、あそこの岩に落とすんだ。そうすれば、貝は自分の重さで割れるから・・・・。 こうして、カラスは、相方の助言に従って貝を割ることができた。しかし、彼が飛んでいる間に、ハシボソカラスは、さっと地面に降下すると、貝の中味を持って飛び去った。 教訓: 慈善は同胞からという諺があるが、人々が隣人に親切にするのは、大抵は自分の利益のためである。 参照リンク エソポ2.25 亀と鷲」と「亀と二羽の白鳥」について |
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