ESOPONO FABVLAS.451. エソポのハブラス1.09 (451.03--451.18)エノコと、ウマのこと。 エノコをその主人 愛して、常に膝の上に置き、抱きかかえて不憫を加えられた。またある時その主人 ほかから帰られたれば、その膝に上がり、胸に手をかけ、口をねぶりなどして
いと慣れ慣れしい体であったによって、主人いよいよ愛せられたところで、ロバ この由を見て羨む心が起こったか、「我もあの如くにして愛せらりょう」と思い、ある時
主人の胸に両足を上げ、口をねぶり、その座を駆け巡れば、主人は大きに腹を立てて、散々に打擲し、もとの厩へ追い下された。 注: ・類話などについて タウンゼント 41.ロバと愛玩犬 ある男が、マルタ種の小イヌと、ロバを飼っていた。 小イヌは、芸がたくさん出来たので、主人に大変可愛がられた。一方ロバは他の仲間と同じように、大麦や干し草を十分に与えられてはいたが、臼を曳いたり、森から木を運んだり、農場から荷物を運んだりと、大変こき使われていた。ロバは、小イヌの、優雅で安逸な暮らしぶりを羨み、自分の境遇を嘆いてばかりいた。 ある日のこと、ついに、ロバは、手綱やはづなを引き裂いて、ギャロップしながら、主人の家へと向かった。そして加減も知らずに、蹄で戸を蹴破ると、家の中に入り込み、めいいっぱいはしゃいだ。そして、イヌの真似をして、主人の周りを跳ね回った。すると、その勢いでテーブルは壊れ、皿は木っ端微塵に砕け散った。そしてお次は主人をなめ回し、背中にじゃれて跳び乗った。 使用人たちは、この騒動を聞きつけて、主人の一大事と、飛んで来ると、……ロバを蹴飛ばし、棒で叩き、平手打ちを喰らわせて、厩舎へたたき込んだ。 自分の馬房に戻され、死ぬほど打ち据えられたロバは、こんな風に嘆いた。 「ああ、なんてことだ、これも皆自業自得だ。おいらは、なぜ、仲間と一緒に、仕事に精を出さなかったんだろう? あの役立たずの小イヌのように、一日中安逸をむさぼろうなど、土台無理な話だったのだ!」 Perry91 Chambry275 Babrius129 Caxton1.17 伊曽保2.22 Hou10 Charles53 La Fontaine4.5 狐ラインケ3.9 トルストイ寓話6.1『ネコとヒツジ』 TMI.J2413.1 = Type 214 (Ba) タウンゼント 112.陽気なロバ あるロバが、建物の屋根に登って跳ね回り屋根を壊した。主人は、すぐに屋根に登って行くと、ロバを引きずり下ろし、太いこん棒で何回も打ち据えた。 するとロバがこう言った。 「昨日、サルが同じことをしたときには、ご主人様は、始終笑ってとても楽しげだったのに……」 Perry359 Babrius125 TMI.J2413.2 (Ba) |
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