ESOPONO FABVLAS.

 

ESOPONO FABVLAS.

453.
   Esopo Athenasno fitobitoni nobetaru tato-                 20
yeno coto.

  Athenasno zaixo fajimeua xujinmo no<te, gigueno
xucuro<no fio<gio<vomotte vosametani, nantoca dan-
co<ga yaburetcuro<, xujinuo sadamete fitono gueninto     24

454.
nari, sucoxino ayamariuomo yurusazu, xeibai xera
rete co>quaisuru vorifuxi, Esoponi muco<te sono vo-
moiuo noburu tocoroni, tatoyeuo nobete yu<ua:
aru cauano fotorini cairudomo vomo>yo<ua: varerani
xujinga nainiyotte, samazamano monodomoni aruiua         05
curauare, aruiua anadoraruru coto cuchioxij cotogia
to yu<te, tenni inotte yu<ua icadeca varerani bacarixu
jinuo cudasarenuzo? auogui neganacuua xujinuo cuda
sareyocaxito, mo<xeba, ten coreuo auare maxerarete
faxirauo yppon cudasarureba, cairudomo cototomo          10
xeide, qeccusono vyeni nobori, fune curuma nado          
no yo<ni norimononi xite, casanete cairudomo tenni
so>mon mo<suua: yjenno xujinua muxinno cob(o)cude
gozareba, xicarubei xujinuo ataye cudasareito mo<su
niyotte, sarabato atte, nochiniua tcuruuo xujinto               15
xite ataye cudasareta. Soreyorixite tcuruua cudanno      
faxirani zaxite atarini quru cairudomouo fitotcumo
nocosazu curo<niyotte, cairuno xindai nanguini qi-
uamari, mata tenni mo<suua: vareraga ychiruiuo coto
gotocu metbo<ni voyobosuuo auaremaxerareito tano          20
mitatematc(u)(r)eba, sonotoqi tencara vo>xeraruruua: na~  
giua vaga sadameuo somuite, jicouo mopparato xita
coto nareba, imasara caiyeqi suru cotoua narumajijtono
te~chocu gianiyotte, connichini itatte cairudomo co-

445.
no vreini tayezu, xucunnite maximasu tcuru voyado
ni cayeraxerarureba, sono atoni yonayona te~ye cainai
vramiuo na(i)te saqebu.

      Xitagocoro.

  Fitogotoni to<jino xujinno nhu<uanauoba vocubio<             05
de yacuni tatanuto iy, bufenxauo q(i)tcuito yu<te
iyagari, mayenouo fomete, to<jinouoba soxiri vra-
muru mono gia.


エソポのハブラス1.12 (453.20--445.08)

エソポ アテナスの人々に述べたる譬えのこと。

 アテナスの在所 はじめは主人も無うて、地下(ぢげ)の宿老の評定をもって治めたに、なんとか談合(だんこう)が破れつろう、主人を定めて人の下人と/な り、少しの誤りをも赦さず、成敗せられて後悔する折節、エソポに向こうてその思いを述ぶるところに、譬えを述べて言うは、ある川の辺にカイルども思うよう は、「我らに主人が無いによって、様々の者どもにあるいは食らわれ、あるいは侮らるること口惜しいことぢゃ」と言うて、天に祈って言うは「いかでか我らに ばかり主人を下されぬぞ? 仰ぎ願わく主 人を下されよかし」と、申せば、天これを憐れませられて柱を一本下さるれば、カイルども事ともせいで、結句その上にのぼり、船 車などのように乗り物にして、重ねてカイルども天に奏聞申すは、「以前の主人は無心の枯木(こぼく)でござれば、しかるべい主人を与え下されい」と申すに よって、「さらば」とあって、後(のち)にはツルを主人として与え下された。それよりしてツルは件の柱に座して辺りに来るカイルどもを一つも残さず食ら うによって、カイルの進退(しんだい)難儀に窮まり、また天に申すは、「我らが一類をことごとく滅亡に及ぼすを憐れませられい」と頼み奉れば、その時天か ら仰せらるるは、「汝は我が定めを背いて、自己を専らとしたことなれば、今更改易することはなるまじい」との天勅ぢゃによって、今日(こんにち)に至って カイルどもこ/の憂いに堪えず、主君にてましますツル お宿に帰らせらるれば、その後(あと)に夜な夜な天へ甲斐ない恨みを為いて叫ぶ。

   下心。

 人毎(ひとごと)に当時の主人の柔和なをば臆病で役に立たぬと言い、武辺者(ぶへんしゃ)をきついと言うて嫌がり、前のを誉めて、当時のをば謗り恨むる ものぢゃ。


注:
454.08 neganacuua ねがなくわ negauacuua ねがわくわ(願わくは) の誤り。

454.20 vo>xeraruruua: おうせらるるは、
東洋文庫では、「、」を認めない。


タウンゼント 51.王様を求めるカエルたち 

 カエルたちは、自分たちに、支配者がいないのを悲しんで、ジュピター神に使者を送り、王様を賜りたいとお願いした。ジュピター神は、 カエルたちが馬鹿なのを知っていたので、太い丸太を池に落としてやった。カエルたちは、その水しぶきにびっくりして、池の深みに隠れた。しかし、彼らは、 丸太が動かないことに気付くと、水面に出てきて、今まで怯えていたのも忘れて、丸太の王様に上がり馬鹿にして座り込んだ。
 しばらくすると、カエルたちは、こんな、動かない王様を戴いているのは、こけんに関わると思い、ジュピター神に、二番目の使者を送って、別な王様を戴き たいとお願いした。そこでジュピター神は、支配者として、ウナギを使わした。しかし、カエルたちは、ウナギの御しやすい性質を見て取ると、三度目の使節を 送って、またしても、別な王様を与えてくれるようにとお願いした。ジュピター神は、カエルの度重なる申し立てに、腹を立て、今度は、サギを送り込んだ。
 サギは、来る日も来る日もカエルを捕らえて食べたので、池には、クレロ・クレロと鳴いて不平を言う者は、一匹もいなくなった。

Pe44 Cha66 Ph1.2 BaP174 Cax2.1 伊曽保2.25 Hou13 Charles15 Laf3.4 Krylov2.1
狐ラインケ1.24 TMI.J643.1 Type277  (Aesop)(Ph)


ペリー720 案山子

  鳥たちを追い払うために、弓を引く男の彫像が通りに据えられていた。この彫像を見た大小の鳥たちは、飛んで行ったきり、そこで餌を食べようとはしなかっ た。ところが、遂に勇敢なスズメが彫像に近づいて行き、それが動かないことに気が付いた。そして、スズメは更に近づき、彫像の足のすぐそばまで近づいた。 しかし、それでも彫像は動かなかった。そこで、彼は弓と矢の上を飛び回った。それでも、彫像はスズメに何もしなかった。そこで、彼は、彫像の鼻先を舞い、 そして、口に糞を落とした。すると他の鳥たちも彼のまねをした。


パンチャタントラ3.32 アジアの民話12 パンチャタントラ 田中於莵弥・上村勝彦訳 大日本絵画

敵というものは、死神のように過酷に罰する王に服従する。敵は我慢づよい王を軽んずるものだ。

パンチャタントラ3.134
鷺鳥は生類を憐れむかのように、しずしずと水中を歩く。ああ、何と敬虔な動物か!
注3.38
鷺鳥はあたかも小動物を踏みつぶすのを恐れる修行者のように用心深く水中を歩く。しかし、その目的はうまく魚を捕らえることにある。鷺鳥はしばしば偽の修 行者、偽善家にたとえられる。

サキャ格言集 119  今枝由郎訳 岩波文庫

ある者は話して目的が達成したと思い/ある者は何も言わずに目的に向かって努力する。/老犬は敵に吠え/鷺と猫は音を立てずに忍び寄 る。



旧約聖書サムエル記 8  民、王を求める

サムエルは、年老いたとき、息子たちをイスラエルのさばきつかさとした。
長男の名はヨエル、次男の名はアビヤである。彼らはベエル・シェバで、さばきつかさであった。この息子たちは父の道に歩まず、利得を追い求め、わいろを取 り、さばきを曲げていた。そこでイスラエルの長老たちはみな集まり、ラマのサムエルのところに来て、 彼に言った。「今や、あなたはお年を召され、あなたのご子息たちは、あなたの道を歩みません。どうか今、ほかのすべての国民のように、私たちをさばく王を 立ててください。」 彼らが、「私たちをさばく王を与えてください。」と言ったとき、そのことばはサムエルの気に入らなかった。そこでサムエルは主に祈った。
主はサムエルに仰せられた。「この民があなたに言うとおりに、民の声を聞き入れよ。それはあなたを退けたのではなく、彼らを治めているこのわたしを退けた のであるから。 わたしが彼らをエジプトから連れ上った日から今日に至るまで、彼らのした事といえば、わたしを捨てて、ほかの神々に仕えたことだった。そのように彼らは、 あなたにもしているのだ。今、彼らの声を聞け。ただし、彼らにきびしく警告し、彼らを治める王の権利を彼らに知らせよ。」
そこでサムエルは、彼に王を求めるこの民に、主のことばを残らず話した。そして言った。「あなたがたを治める王の権利はこうだ。王はあなたがたの息子をと り、彼らを自分の戦車や馬に乗せ、自分の戦車の前を走らせる。自分のために彼らを千人隊の長、五十人隊の長として、自分の耕地を耕させ、自分の刈り入れに 従事させ、武具や、戦車の部品を作らせる。 あなたがたの娘をとり、香料作りとし、料理女とし、パン焼き女とする。あなたがたの畑や、ぶどう畑や、オリーブ畑の良い所を取り上げて、自分の家来たちに 与える。あなたがたの穀物とぶどうの十分の一を取り、それを自分の宦官や家来たちに与える。 あなたがたの奴隷や、女奴隷、それに最もすぐれた若者や、ろばを取り、自分の仕事をさせる。 あなたがたの羊の群れの十分の一を取り、あなたがたは王の奴隷となる。 その日になって、あなたがたが、自分たちに選んだ王ゆえに、助けを求めて叫んでも、その日、主はあなたがたに答えてくださらない。」
それでもこの民は、サムエルの言うことを聞こうとしなかった。そして言った。「いや。どうしても、私たちの上には王がいなくてはなりません。
私たちも、ほかのすべての国民のようになり、私たちの王が私たちをさばき、王が私たちの先に立って出陣し、私たちの戦いを戦ってくれるでしょう。」
サムエルは、この民の言うことすべてを聞いて、それを主の耳に入れた。主はサムエルに仰せられた。「彼らの言うことを聞き、彼らにひとりの王を立てよ。」 そこで、サムエルはイスラエルの人々に、「おのおの自分の町に帰りなさい。」と言った。


Thomas Bewick 1.48 木々と茨



一番くだらない者が、一番でしゃばりである。

かつてユダヤ人たちは、エホバの治世の下で、不満を言ったことがあった。彼らは、他の国のように王様が欲しかったのだ。彼らは彼らの解放者のギデオンに、 王国の支配をお願いした。そして彼の死後は彼の子孫に跡を継いでもらおうと考えたのだ。しかし彼は、人々の願いを断った。そして、人々にエホバが王である ことを思い出させた。
  ギデオンが死んだ後、彼の奴隷の妻の子アビメレクは、他の70人の息子すべてを殺した。ヨタムだけが逃げおおせた。こうして、アビメレクはシケムの首 長たちの助けで、王となった。ヨタムは彼らの愚かさを諭し、王に一番相応しいのは、一番野心のないものであり、逆に価値のない者は力を熱望し、横暴な暴力 で権力を行使することを示そうと、次のような話をした。
  シケムの人たちよ。私の話に耳を傾けるのです。そうすれば、神様もあなたの話に耳を傾けてくださることでしょう。木々たちは、彼らが自由と平等の基にある と、神様が定め置かれたことに飽きて、油を注いで王様に選ぼうと共に話し合った。そこで、彼らはオリーブの木に、どうか自分たちを治めてくださいと言っ た。しかしオリーブは彼らに言った。神様や人に尊ばれている私の豊かな油を捨てて、身を捧げて、木々を治めるべきでしょうか? そこで彼らは、イチジクの 木に、自分たちを治めに来てくれるようにといった。しかし、イチジクの木は彼らに言った。私は、甘くて好ましい果実と決別して、辛い王権を負い、木々たち に君臨すべきでしょうか? そこで、木々たちはブドウの木に、自分たちを治めに来てくださいといった。しかしブドウの木も彼らにこう言った。私は神様に尊 ばれ、人を喜ばせるワインを置いて、益することはなにもない厄介事と心配事を引き受けるために、木々の王になるために出向かねばならぬのでしょうか? 私 たちは今の職分でとても幸せなのです。あなた方の統治者には他の者を探してください。 そこで、全ての木々はイバラに言った。「私たちを治めに来て下さ い。」
するとイバラが彼らに言った。私はあなた方の王になりましょう。あなた方は全員私の陰に入り、身を守るのです。私に従いなさい。そうすれば私はあなた方を 守ってあげます。しかし、もしあなた方が私に従わないのならば、イバラから火が燃え立ち、レバノン杉をも嘗め尽くすことであろう。
Perry262 Chambry252 Odo of Cheriton 1 旧約聖書 士師記9.8-15 TMI.J956

サキャ格言集 110 

立派な人は穏やかさで自他を守るが/劣った人はかたくなさで自他を苦しめる。/果実をつけた木は自他を守り/乾いた木は自他を焼く。

Odo of Cheriton 2. 蟻たち
同じように、蟻たちも一本の木を自分たちの王様に選んだ。すると蟻たちはその木のいたるところに放尿した。 そして彼らは蛇を選んだ。すると蛇は彼らを貪 り食った。

Odo of Cheriton 3. 王様を選ぶ蛙たち
 同様に、蛙たちも自分たちの王を決めるために会議を開いた。そして彼らはある木を選んで、王様の位につけた。しばらくすると、蛙たちはその木の上を這い ずりまわり、その木を軽蔑するようになった。そして蛙たちはこんなことを言った。
「我々の王には威厳がないので、彼を罷免してしまおう!」
「それでは今度は誰を選ぼうか?」
そして、皆の圧倒的な賛成を得て、皆をこっぴどく打ちのめし食い尽くす蛇を選んだ。

Odo of Cheriton 4. 王様を選ぶヒヨコたち
  昔々、雌鶏たちは、王様として自分たちを貪り食う蛇を選んだ。するヒヨコたちは、自分たちは別な王様を選ぶという声明を発表した。すると、利口者が言っ た。
「襲いかかって貪り食うような狂暴な奴ではなく、お人好しの鳩を選ぶことにしよう」
そして彼らはその通りにした。こうしてお人好しの鳩はヒヨコたちの間で生活をした。しかし、ヒヨコたちがこう言った。
「我々の王様は役立たずだ。だって、彼は暴れ回って引き裂いたりしない」
 また、別なヒヨコたちはこう言った。
「鳩を罷免して、誰か、選ぶことにしてはどうだろう?」
「よし、王様を選ぼう」
彼らは互いにそう言うと、選挙を執り行った。そして、王の位に就いた鳶は、嘴と鉤爪で一匹のヒヨコを引き裂いて貪り食った。そして鳶は二匹目にも同じこと をした。そして三匹目にも……。こうしてヒヨコたちは、邪悪な王様に苦しんだ。
・・・・・・

参照: 童蒙教草2.12ホ『蝦蟆の仲間に君を立る事 寓 言』

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