エソポが生涯の物語略。409.01--437.10
これをマシモ・プラヌウデという人、グレゴの言葉よりラチンに翻訳せられしものなり。
0.02 (エソポの容姿のこと) 409.06--409.18
エウロパのうち、フリヂャという国のトロイアという城
裏の近辺に、アモニャという里がおぢゃる。その里に名をばエソポというて、異形不思議な人体が
おぢゃったが、その時代 エウロパの天下にこの人に勝っ
て醜い者もおりなかったと聞こえた。先ず頭は尖り、眼はつぼう 、 しかも出て、瞳の先は平ら
かに、両の頬は垂れ、
首は歪み、丈は低う、横ばりに、背は
くぐみ、腹は脹れ垂れ出て、
言葉はどもりでおぢゃった。これらの姿をもって醜いこと天下無双で
あった如く、知恵の長け
た者もこの人に並ぶことはおりなかった。
註:
マシモ・プラフウデ 「13世紀のビザンチンの学僧」
グレゴ ギリシア語
エウロパ 「ヨーロッパ」のこと。
ESOPO p409 (伊曽保
1.01a イソホの容貌について)
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