古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 な尓を可な須と申へ幾そ能故八件の両人あらゆる
02 本との事を八志流といへ利是尓もれてわ連な尓
03 を可し里候へ幾屋と申そ能時志やんといそ本耳
04 とひたま八具我汝を可いと流遍し汝に於ゐてい
05 可んと仰け連八いそ本答云たゝ其事八其身乃心
06 にあ流へしい可て可それ可し耳多つね給ふそ登
07 申し屋むと可さ祢ての給ふ八我汝を可ひと流
08 へしそ能とき尓けさ流へ幾やと於本せけ連八伊曽
09 保答云わ連この所を尓けさらん時御辺乃い介んを
10 うくへ可ら須登申加やう耳さ満/\遣う可流
11 こ多へともし侍利け連八心よ世に思ひてい佐ゝ

【イソホ 上 三】

12 可能あたひに可ひと利可能商人と行給ふ尓あ流
13 関乃まへ尓て可能い曽保可春可多を三てあや志の
14 も能やと登ゝめ於幾てこ連八多連乃めしくし給ふ
15 物そ登多つ祢け連八志やんともあき人も阿ま利尓
16 いそ本可見尓く支事を者ちて志ら須とこ[と]ふい
17 そ保このよしう遣給八利阿なう連し能事や王連
18 に主奈しといひていさみあへ累楚のと支しやん共
19 商人も是八わ可志よ志う尓て候との給ひそれよ利
20 しやん登いそ本を召つ連わ可もとへ加へ利給也
21     第二  荷毛つをも川事
22 あ流とき志屋んと旅行尓於もむ可世給ふに下人
活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 なにをかなすと申へきその故は件の両人あらゆる
02 ほとの事をはしるといへり是にもれてわれなに
03 をかしり候へきやと申その時しやんといそほに
04 とひたまはく我汝をかいとるへし汝におゐてい
05 かんと仰けれはいそほ答云たゝ其事は其身の心
06 にあるへしいかてかそれかしにたつね給ふそと
07 申しやむとかさねての給ふは我汝をかひとる
08 へしそのときにけさるへきやとおほせけれは伊曽
09 保答云われこの所をにけさらん時御辺のいけんを
10 うくへからすと申かやうにさま/\けうかる
11 こたへともし侍りけれは心よせに思ひていさゝ

【イソホ 上 三】

12 かのあたひにかひとりかの商人と行給ふにある
13 関のまへにてかのいそほかすかたをみてあやしの
14 ものやととゝめおきてこれはたれのめしくし給ふ
15 物そとたつねけれはしやんともあき人もあまりに
16 いそほか見にくき事をはちてしらすとこ[と]ふい
17 そほこのよしうけ給はりあなうれしの事やわれ
18 に主なしといひていさみあへるそのときしやん共
19 商人も是はわかしよしうにて候との給ひそれより
20 しやんといそほを召つれわかもとへかへり給也
21   第二  荷もつをもつ事
22 あるときしやんと旅行におもむかせ給ふに下人
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