古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 津遣さ世給へ可しと申佐連介れ八しやん登加連可乃
02 そみをとげ佐世給ふそ能八可利事とい川八をの/\
03 者う八いらを御まへ耳めしい多さ連酒をく多さ
04 連て侍るなら八とき屋くを世ん事あ流遍しそ能
05 可きをときやくし多るんも能をそれ可しによら須
06 其と可たるへしと申志屋むけ尓もと思ひて其は
07 可利事を奈し給ふ耳た奈心をさ須可古とくす
08 こしも多可八須可能加きをぬす三くひたる物とも
09 以ち登耳ときやく須さ流によ利ていそ本八登可
10 なく者う八いとも八津見を加うむ[り]介流伊曽保可
11 当座能きてん起とくとそ人々可んしたまひ遣る

【イソホ 上 五】

12   第四  のう人婦志ん乃事
13 あ流時志屋んとさんや尓せうようしていそ本を召
14 つ連給ふこゝ耳のう人志やんとに多つねて申
15 それ天地乃間に生須る所乃草木を見る尓たゝ雨露
16 の免く三を毛つて生長する事奈し此い八連い可尓
17 登とふ志やんと答云多ゝ是天道乃めく見な利との
18 給ふそ能時いそ本あさ王ら徒天い八くさやう乃御
19 こ多へ八阿ま利を路可尓候と申け連八さら者とて
20 志やむとたち加へ利可能のう人尓徒遣たま八具先
21 にこ多う累所その理尓あ多ら須我めしくし侍る物
22 にこ多へさすへしと仰け連八のう人可能いそ本
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 つけさせ給へかしと申されけれはしやんとかれかの
02 そみをとげさせ給ふそのはかり事といつはをの/\
03 はうはいらを御まへにめしいたされ酒をくたさ
04 れて侍るならはときやくをせん事あるへしその
05 かきをときやくしたるんものをそれかしによらす
06 其とかたるへしと申しやむ{と}けにもと思ひて其は
07 かり事をなし給ふにたな心をさすかことくす
08 こしもたかはすかのかきをぬすみくひたる物とも
09 いちとにときやくすさるによりていそほはとか
10 なくはうはいともはつみをかうむ[り]ける伊曽保か
11 当座のきてんきとくとそ人々かんしたまひける

【イソホ 上 五】

12   第四  のう人ふしんの事
13 ある時しやんとさんやにせうようしていそほを召
14 つれ給ふこゝにのう人しやんとにたつねて申
15 それ天地の間に生する所の草木を見るにたゝ雨露
16 のめくみをもつて生長する事なし此いはれいかに
17 ととふしやんと答云たゝ是天道のめくみなりとの
18 給ふその時いそほあさわらつていはくさやうの御
19 こたへはあまりをろかに候と申けれはさらはとて
20 しやむとたちかへりかののう人につけたまはく先
21 にこたうる所その理にあたらす我めしくし侍る物
22 にこたへさすへしと仰けれはのう人かのいそほ
上目録  戻る 次へ
著作権はhanamaが有します。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送