古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 可春可多を三て仰尓て八候へ共加ゝ流あや志の者
02 乃い可本と乃事を可答候へ幾登申け連八いそ本
03 きゝてい可ゝ汝可云所道理尓もれた利こ多う累所は
04 つ連春八なん楚春可多乃三尓くき尓よらんやさ連
05 八さ支尓問所者奈八多も川てわきまへやすし汝け
06 いしと実子を志流やいな屋それ人間乃習として実
07 子をは古連をあひしけいしを八是をう登ん須
08 そ能古とく志多以乃中尓生須る志多い可多め尓志
09 徒しな利人のた可やす田畠八志多い可ため尓け
10 いしな利ひと乃けいしと志津しをも徒て志多
11 い可志んそをわ支まふな利

【イソホ 上 六】

12   第五  け多も乃ゝ志多の事
13 あ流時志屋んと客来乃三起里いそ本に仰て汝世中
14 にめ津ら志き物越毛とめき多連とあ利け連八いそ
15 本けた物の志多を乃三調侍利遣流志屋んと古連を
16 三て勢遣ん乃めつらし支も能尓けたものゝ志たを
17 もとむる事な尓古とそ登仰け連八いそ本答云夫
18 世中乃阿利さ満を見る尓舌三すんのさえつ利を
19 毛つて介ん世八あんをん尓して後生世ん志与尓い
20 た利候も見な舌頭のわさ奈利され八志よ尓く乃中
21 に於ゐて志多八以ち乃めつらし支も能尓あら須
22 屋と申又あ流とき世介ん大一乃悪物をもとめきた
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 かすかたをみて仰にては候へ共かゝるあやしの者
02 のいかほとの事をか答候へきと申けれはいそほ
03 きゝていかゝ汝か云所道理にもれたりこたうる所は
04 つれすはなんそすかたのみにくきによらんやされ
05 はさきに問所はなはたもつてわきまへやすし汝け
06 いしと実子をしるやいなやそれ人間の習として実
07 子をはこれをあひしけいしをは是をうとんす
08 そのことくしたいの中に生するしたいかためにし
09 つしなり人のたかやす田畠はしたいかためにけ
10 いしなりひとのけいしとしつしをもつてした
11 いかしんそをわきまふなり

【イソホ 上 六】

12   第五  けたものゝしたの事
13 ある時しやんと客来のみきりいそほに仰て汝世中
14 にめつらしき物をもとめきたれとありけれはいそ
15 ほけた物のしたをのみ調侍りけるしやんとこれを
16 みてせけんのめつらしきものにけたものゝしたを
17 もとむる事なにことそと仰けれはいそほ答云夫
18 世中のありさまを見るに舌三すんのさえつりを
19 もつてけん世はあんをんにして後生せんしよにい
20 たり候もみな舌頭のわさなりされはしよにくの中
21 におゐてしたはいちのめつらしきものにあらす
22 やと申又あるときせけん大一の悪物をもとめきた
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