古活字版 伊曽保物語 変体仮名 01 候へしえ乃三給八須八わ可一世支をあ多へんとの 02 給ひてあ流そ登申け連八志屋んと於と路きさはき 03 こ八誠尓侍るやな尓としてあのうし本をふ多口 04 共乃三候へ幾い可尓/\と者可利な利可くて有へ幾 05 尓もあらされ八此なん越の可連まほ志うこそ侍連 06 といくたひ可伊曽保を頼給ふいそ本申介流八我 07 ふ多以乃所御ゆ流したまはゝ者可利事越をし 08 へ奉るへ幾と申志屋んとそれこそやすきのそ見 09 奈れとく/\そ能計略ををしへよと仰介れ八伊曽保 10 答云明日う三へ出給八んときま津其あひてにの給 11 へ幾八我今この大可いをの見徒く春遍しし可ら 【イソホ 上 九】 12 八以ち/\尓大加いへな可連入所乃河を古と/\ 13 く世きとめ給へとの給ふへし志加ら八あひてな尓 14 と可答候へ支やそ能時御あら可ひも理運をひら加 15 世給ふへけ連と申介れ八介尓もとよ路こひ給へ里 16 須て尓そ能日にのそ見し可八人々この由を徒多へ 17 きゝて志屋んとの者てを三んとてう三の辺尓き 18 世んくん志ゆを奈す楚能ときしやん登高所尓八し 19 里あ可利可能阿ひてをま年きよ勢いそ本のをし 20 へ介流古と具仰介れ八あひて一言の返答尓於与八須 21 阿ま津さへ志屋んと越師匠とあ可め奉利介利 22 第八 く王ん加く乃文字乃事 |
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名 01 候へしえのみ給はすはわか一せきをあたへんとの 02 給ひてあるそと申けれはしやんとおとろきさはき 03 こは誠に侍るやなにとしてあのうしほをふた口 04 共のみ候へきいかに/\とはかりなりかくて有へき 05 にもあらされは此なんをのかれまほしうこそ侍れ 06 といくたひか伊曽保を頼給ふいそほ申けるは我 07 ふたいの所御ゆるしたまはゝはかり事ををし 08 へ奉るへきと申しやんとそれこそやすきのそみ 09 なれとく/\その計略ををしへよと仰けれは伊曽保 10 答云明日うみへ出給はんときまつ其あひてにの給 11 へきは我今この大かいをのみつくすへししから 【イソホ 上 九】 12 はいち/\に大かいへなかれ入所の河をこと/\ 13 くせきとめ給へとの給ふへししからはあひてなに 14 とか答候へきやその時御あらかひも理運をひらか 15 せ給ふへけれと申けれはけにもとよろこひ給へり 16 すてにその日にのそみしかは人々この由をつたへ 17 きゝてしやんとのはてをみんとてうみの辺にき 18 せんくんしゆをなすそのときしやんと高所にはし 19 りあかりかのあひてをまねきよせいそほのをし 20 へけることく仰けれはあひて一言の返答におよはす 21 あまつさへしやんとを師匠とあかめ奉りけり 22 第八 くわんかくの文字の事 |
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