古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 伊曽保八わ可ふ多いにあら須と申さ連け連八いそ
02 保可さねて申遣累八此日比心ちあし起事あ津て其
03 声た可く出給ふへ可ら須声能人尓仰て婦多い
04 のしやめんをゆる春とた可くよはゝら世給へと乃
05 そ見介れ八いそ保可云古とくよはゝ里介利屋々あ川
06 て後いそ本高座乃上よ利云介流八わし守護の御
07 ゆひ可ねをう者い候事八わ志は[八]諸鳥乃王た利守
08 護八王尓可川事なしい可様丹も他国乃王よ利古の
09 国の守護を志んたい世佐世給ふへ幾屋と云介流
10   第十  里いひやよ利ちよくし乃事
11 去程尓いそ本可申世し古とく里いひや乃国王う

【イソホ 上 十四】

12 け連そ登申御門よ利さん尓勅使を多てたま者く
13 そ能所よ利とし古と耳御調物を奉るへし志可ら
14 須八ものゝ婦尓仰て世め本路本さ世給ふへしとの
15 勅ちやうな利古連によ徒て地下のとしよ[し]以下評
16 定志多まひ遣る八そ乃世めを加うむらん与利八志
17 可しみつきものを奉る遍し登な利去な可らい楚
18 保にたつ年よとてこ能由を語け連八い楚本申遣る
19 八それ人のならひ其身をちゆう耳を可んも人尓
20 志多可八んもたゝそのゝ楚見尓満可須累も能な利
21 と云け連八介尓毛とてちよくちやうをそむ可須ち
22 よくし可へつてこ能由を楚うもん須御門そ能ゆへ
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 伊曽保はわかふたいにあらすと申されけれはいそ
02 ほかさねて申けるは此日比心ちあしき事あつて其
03 声たかく出給ふへからす声能人に仰てふたい
04 のしやめんをゆるすとたかくよはゝらせ給へとの
05 そみけれはいそほか云ことくよはゝりけりやゝあつ
06 て後いそほ高座の上より云けるはわし守護の御
07 ゆひかねをうはい候事はわしは[は]諸鳥の王たり守
08 護は王にかつ事なしいか様にも他国の王よりこの
09 国の守護をしんたいせさせ給ふへきやと云ける
10   第十  りいひやよりちよくしの事
11    去程にいそほか申せしことくりいひやの国わう

【イソホ 上 十四】

12 けれそと申御門よりさんに勅使をたてたまはく
13 その所よりとしことに御調物を奉るへししから
14 すはものゝふに仰てせめほろほさせ給ふへしとの
15 勅ちやうなりこれによつて地下のとしよ[し]以下評
16 定したまひけるはそのせめをかうむらんよりはし
17 かしみつきものを奉るへしとなり去なからいそ
18 ほにたつねよとてこの由を語けれはいそほ申ける
19 はそれ人のならひ其身をちゆうにをかんも人に
20 したかはんもたゝそのゝそみにまかするものなり
21 と云けれはけにもとてちよくちやうをそむかすち
22 よくしかへつてこの由をそうもんす御門そのゆへ
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