古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 智のな須所な利古連にあらすん八い可て可御をん
02 を本うすへ遣んや是もひとへ尓天道乃御めく見尓
03 て古そ候へと語け連八そ能守護人を八しめ登して
04 よ路こひあへ流事加支利奈しそれ与利してさん
05 の事八申尓於よ八須あた利ち可支国里満ても
06 いよ/\いそ本を多つと見あへ里介利
07   十三  商人可ねを於と春公事の事
08 あ流商人さん耳於ゐて三く王んめの銀子を於と
09 須に与つて札越多て々古連をもとむ楚乃ふ多尓い
10 八く此可年越ひ路ひ介流ものゝある耳於ゐては
11 我尓え佐世与楚の保うひとして三分一をあ多へん

【イソホ 上 十八】

12 とな利然にあ流も能是をひ路ふ我家に加へ利さい
13 し尓加多つてい者具わ連飛ん具の身として汝等
14 を屋しなふへ幾た可ら奈し天道これを世うらん
15 あ川て給八流屋とよ路こふ事加き利奈し志可利
16 とい遍ともこ能婦多能於もてをきゝていふやう楚
17 の主須て尓分明奈利道理を満介んもさ須可な連八
18 こ能銀を主へ返し三ふ一をえてましといひ可能
19 ぬし可毛とへ行てそ能あ利やうを可多流所に主
20 俄丹欲念於こ徒て本うひ乃可ねをなん志う世し
21 めん可ため王可可祢春て尓四く王んめあ利起もち
22 き多連流とこ路八三具わんめな利そのまゝ於幾汝
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 智のなす所なりこれにあらすんはいかてか御をん
02 をほうすへけんや是もひとへに天道の御めくみに
03 てこそ候へと語けれはその守護人をはしめとして
04 よろこひあへる事かきりなしそれよりしてさん
05 の事は申におよはすあたりちかき国里まても
06 いよ/\いそほをたつとみあへりけり
07   十三  商人かねをおとす公事の事
08 ある商人さんにおゐて三くわんめの銀子をおと
09 すによつて札をたてゝこれをもとむそのふたにい
10 はく此かねをひろひけるものゝあるにおゐては
11 我にえさせよそのほうひとして三分一をあたへん

【イソホ 上 十八】

12 となり然にあるもの是をひろふ我家にかへりさい
13 しにかたつていはくわれひんくの身として汝等
14 をやしなふへきたからなし天道これをせうらん
15 あつて給はるやとよろこふ事かきりなししかり
16 といへともこのふたのおもてをきゝていふやうそ
17 の主すてに分明なり道理をまけんもさすかなれは
18 この銀を主へ返し三ふ一をえてましといひかの
19 ぬしかもとへ行てそのありやうをかたる所に主
20 俄に欲念おこつてほうひのかねをなんしうせし
21 めんかためわかかねすてに四くわんめありきもち
22 きたれるところは三くわんめなりそのまゝおき汝
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