古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 略尓い八く一尺四方乃箱ひと川こしらへうへを八
02 う徒くしく徒く利可さ里て中尓は石於本く入て
03 汝可国の人耳もた世て古連を玉そ登い川八津て
04 可能長者のもとへあ徒遣さ世よそ能とき尓のそん
05 て汝可能可年をこゑたまをあ徒可らん可多め銀子
06 を八汝尓可へすへし商人是をこしらへていそ本の
07 をしへ乃古とく同国乃もの尓もた世可能長者の
08 所へゆきてこ連をあ川く流其と起商人可ねをこう
09 あん乃古と具かのたまをあ徒可らん可ため尓商人
10 にいふやうい可な[連]八御辺八かねをと利給八怒楚
11 古連こそ於古と乃可年そ登てもと乃銀子をあ多へ

【イソホ 上 廿二】

12 て介利楚乃ゆへ八此はこ能内乃めいし由十く王ん
13 め能なん里やうよ利そく八具まさ流へしと思ふに
14 よ徒てな利則者こひと川あ徒遣て加祢を八と利て
15 加へ利介利阿者れ可しこ支をしへ可那とて本め
16 ぬひと古そな可里遣利
17   十六  いそ本と二人の侍夢物語乃事
18 あ流時さんといふ所乃さふらひ二人いそ本をゆう
19 いんしてなつ乃あ津さを志の可んた免すゝしき所
20 を毛とめてい多里ぬそ能所尓つ井て三人佐多めて
21 い者具こゝ丹よ起さ可奈一志ゆ有む奈しくく八ん
22 もさ須可奈れ八志者らく古のうてな尓まとろ見て
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 略にいはく一尺四方の箱ひとつこしらへうへをは
02 うつくしくつくりかさりて中には石おほく入て
03 汝か国の人にもたせてこれを玉そといつはつて
04 かの長者のもとへあつけさせよそのときにのそん
05 て汝かのかねをこゑたまをあつからんかため銀子
06 をは汝にかへすへし商人是をこしらへていそほの
07 をしへのことく同国のものにもたせかの長者の
08 所へゆきてこれをあつくる其とき商人かねをこう
09 あんのことくかのたまをあつからんかために商人
10 にいふやういかな[れ]は御辺はかねをとり給はぬそ
11 これこそおことのかねそとてもとの銀子をあたへ

【イソホ 上 廿二】

12 てけりそのゆへは此はこの内のめいしゆ十くわん
13 めのなんりやうよりそくはくまさるへしと思ふに
14 よつてなり則はこひとつあつけてかねをはとりて
15 かへりけりあはれかしこきをしへかなとてほめ
16 ぬひとこそなかりけり
17   十六  いそほと二人の侍夢物語の事
18 ある時さんといふ所のさふらひ二人いそほをゆう
19 いんしてなつのあつさをしのかんためすゝしき所
20 をもとめていたりぬその所につゐて三人さためて
21 いはくこゝによきさかな一しゆ有むなしくくはん
22 もさすかなれはしはらくこのうてなにまとろみて
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