古活字版 伊曽保物語 変体仮名 01 屋と尓加へ利身をきよめいそ幾内裏へ者世参てい 02 曽本古そちう徒可ま津利て候登申上介れ八御門も 03 い登ゝ御涙尓む世は勢給ひをし満せたまふも御 04 古と八利と楚みえ介流 05 十九 祢た奈越帝王婦志ん乃事 06 さ流本とにいそ本ちう勢ら連介流よし加くれ奈し 07 古連尓与徒て諸国よ利ふしんを加く流事ひまも 08 奈し中丹もえし徒との国祢た奈越と申見可登与利 09 可けさ世給ふ御ふしん尓い八く我こくう尓ひと川 10 のてん加くを多てむとす其多てやう以下を志めし 11 給へ御たく見尓よ津ててん可くたちまちさうひ 【イソホ 上 廿六】 12 津世は阿ま多能た可らを奉利そ能宇へと/\しに 13 御調物をまいら須へしす三屋可に此婦志んをひら 14 き給へと可支とめ給ふ見可登此よしえいらんあつ 15 て百官けい志やうそ能外才智学藝尓多つさ八流程 16 のものともを召出さ連こ能事い可ゝ登とひ給へ共 17 少も婦しむをひらく古と奈し是尓よ津てみ加と 18 御ふ遣う乃御事とそきこえ介流上下はん三ん乃 19 人々な見ゐて奈けき加なしみあへ利主上御加奈し 20 三の[許]丹の給ひ遣流八さてもいそ保をうし奈ひ給 21 事我な須わさといひな可らひとへ尓わ可国の本路 22 ひなん毛とひとそのたまひ介流もしこのふ志んを |
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名 01 やとにかへり身をきよめいそき内裏へはせ参てい 02 そほこそちうつかまつりて候と申上けれは御門も 03 いとゝ御涙にむせはせ給ひをしませたまふも御 04 ことはりとそみえける 05 十九 ねたなを帝王ふしんの事 06 さるほとにいそほちうせられけるよしかくれなし 07 これによつて諸国よりふしんをかくる事ひまも 08 なし中にもえしつとの国ねたなをと申みかとより 09 かけさせ給ふ御ふしんにいはく我こくうにひとつ 10 のてんかくをたてむとす其たてやう以下をしめし 11 給へ御たくみによつててんかくたちまちさうひ 【イソホ 上 廿六】 12 つせはあまたのたからを奉りそのうへとし/\に 13 御調物をまいらすへしすみやかに此ふしんをひら 14 き給へとかきとめ給ふみかと此よしえいらんあつ 15 て百官けいしやうその外才智学藝にたつさはる程 16 のものともを召出されこの事いかゝととひ給へ共 17 少もふしむをひらくことなし是によつてみかと 18 御ふけうの御事とそきこえける上下はんみんの 19 人々なみゐてなけきかなしみあへり主上御かなし 20 みの[許]にの給ひけるはさてもいそほをうしなひ給 21 事我なすわさといひなからひとへにわか国のほろ 22 ひなんもとひとそのたまひけるもしこのふしんを |
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