古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 十八 極悪乃人耳けう化をな須事な可連満奈こ
02    をう里やう流ものゝため尓盤ひ[と]利可へ徒て
03    さ八利と奈る可古とし
04 十九 病を治須る尓は薬をも川て須人の心乃満可連
05    流を奈越春尓は能をしへをも津てするな利
06 廿  老者能い介んを加路し無る事な可れ於いたる
07    も能八そ能事我身耳本たさ連てな利汝も
08    年於い与八ひ可さなるに志多可川て其事
09    たちまち出来す遍し
10  第二  ゑ志津との帝王よ利婦志んの返答乃事
11 去程尓いそ本可能者可利事にたく見遣る八き利

【イソホ 中 三】

12 本といふ大なる鳥を四徒いきな可らと津てそ能(あし)
13 に加こをゆい津遣そ能中尓童子一人津ゝ入於幾
14 其鳥の衣食をもたせえしきをあ具るとき八とひあ
15 加利さ具る時八とひさ可流やう耳して以上四徒
16 こしらへた利是を古ゝ路むるに徒ゝ可奈し此由を
17 楚うもん春連八御門大き尓御可んあ利さら八とて
18 ゑ志津と尓いた利ぬゑ志津との人々いそ本可春可
19 たの於可しけなるを三てわらひあさ介流事加支利
20 なしされともいそ保(春こし)もはゝ可流気色(けしき)もなく庭上(ていしやう)
21 に可しこ満累国王(こく王う)此よしえいらんあつて八ひらう
22 尓やの御使(つ可い)八御辺尓て侍る可こくう尓てん可く立
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 十八 極悪の人にけう化をなす事なかれまなこ
02    をうりやうるものゝためにはひ[と]りかへつて
03    さはりとなるかことし
04 十九 病を治するには薬をもつてす人の心のまかれ
05    るをなをすには能をしへをもつてするなり
06 廿  老者のいけんをかろしむる事なかれおいたる
07    ものはその事我身にほたされてなり汝も
08    年おいよはひかさなるにしたかつて其事
09    たちまち出来すへし
10  第二  ゑしつとの帝王よりふしんの返答の事
11 去程にいそほかのはかり事にたくみけるはきり

【イソホ 中 三】

12 ほといふ大なる鳥を四ついきなからとつてその(あし)
13 にかこをゆいつけその中に童子一人つゝ入おき
14 其鳥の衣食をもたせえしきをあくるときはとひあ
15 かりさくる時はとひさかるやうにして以上四つ
16 こしらへたり是をこゝろむるにつゝかなし此由を
17 そうもんすれは御門大きに御かんありさらはとて
18 ゑしつとにいたりぬゑしつとの人々いそほかすか
19 たのおかしけなるをみてわらひあさける事かきり
20 なしされともいそほ(すこし)もはゝかる気色(けしき)もなく庭上(ていしやう)
21 にかしこまる国王(こくわう)此よしえいらんあつてはひらう
22 にやの御使(つかい)は御辺にて侍るかこくうにてんかく立
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