古活字版 伊曽保物語 変体仮名 01 02 於よひ遣るとき鼡此よしをきゝていそ支師子王 03 前尓者世さんしい可尓師子王きこしめせい川楚 04 やわ連らをた春け給ふそ能御をん尓い満又た春け 05 侍らんとて可能わな乃者し/\をくゐき利志ゝ 06 王うをすくひて介利そ能古と具尓あや志能物な利 07 とて志多しくなつけ侍らん尓い可て可楚のとくを 08 えさらんたゝいせひあ連八とて本んけ乃も能をい 09 屋しむへ可ら須 10 廿四 徒者めと志与鳥乃事 11 あ流所尓徒者めと万の鳥とあ川ま利居介流本とに 【イソホ 中 廿三】 12 津者め申やうこゝにあさと以ふ物満具所あ利をの 13 /\是をひ支春て給へ可しと奈けき介れ八諸鳥是尓 14 く三世ぬ乃三なら須可へつて津はめをあさ介流つ 15 は免申やう御辺多ちな尓事を笑給ふ楚こ能あさ 16 と申八於といふ物丹なん成てわ奈そ可川ら楚とて 17 わ連ら可多め尓は大てき也をの/\八後日のわさ 18 八ひを志利給八須と申け連とも諸鳥とも同心世須 19 そ能ときつは免申やう志よ世ん御辺たちとけう 20 可うく三須る事あ流へから須とて志よてう耳 21 か八津て津者め八人乃内尓すをくふ事も古連や 22 初尓て有介流その古とく阿ま多乃人の中をひ出て |
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名 01 02 およひけるとき鼡此よしをきゝていそき師子王 03 前にはせさんしいかに師子王きこしめせいつそ 04 やわれらをたすけ給ふその御をんにいま又たすけ 05 侍らんとてかのわなのはし/\をくゐきりしゝ 06 わうをすくひてけりそのことくにあやしの物なり 07 とてしたしくなつけ侍らんにいかてかそのとくを 08 えさらんたゝいせひあれはとてほんけのものをい 09 やしむへからす 10 廿四 つはめとしよ鳥の事 11 ある所につはめと万の鳥とあつまり居けるほとに 【イソホ 中 廿三】 12 つはめ申やうこゝにあさといふ物まく所ありをの 13 /\是をひきすて給へかしとなけきけれは諸鳥是に 14 くみせぬのみならすかへつてつはめをあさけるつ 15 はめ申やう御辺たちなに事を笑給ふそこのあさ 16 と申はおといふ物になん成てわなそかつらそとて 17 われらかためには大てき也をの/\は後日のわさ 18 はひをしり給はすと申けれとも諸鳥とも同心せす 19 そのときつはめ申やうしよせん御辺たちとけう 20 かうくみする事あるへからすとてしよてうに 21 かはつてつはめは人の内にすをくふ事もこれや 22 初にて有けるそのことくあまたの人の中をひ出て |
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