古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 能道を志め須とい遍共もちい春八まひてふと古路
02 尓春又い可尓人同やう尓あしゝと云共其あち八ひ
03 を奈め心みよ智者([志流もの])乃いふ古となと可八悪可流へ幾
04    廿五  か八津可主君をのそむ事
05 あてえ流すといふ所にそ能主君なくて何事も心
06 尓満可勢なんあ利介流そ能所乃人阿ま利尓本こ里
07 遣流尓や主人をさ多め八やなん登ゝきちやうして
08 春て尓志ゆ志んをそ佐多免介累か流可(ゆへ)尓い佐ゝ
09 可能ひ可事あ連八そ乃人さいく王に於こなふ古連
10 尓よて(さと)乃人に志ゆくんを佐多め遣流を具ゐ可奈
11 志めとも可ひなし楚の比いそ本楚乃所にい多里ぬ

【イソホ 中 廿四】

12 所の人々此古とを語尓そ乃よし阿しをはい者須た
13 とへをのへて云昔あ流河耳あま多乃可いるあ徒
14 ま利居て我志ゆ志んをさため者やと幾ちやうし
15 侍利きも川とも志か累へしとて各てんに仰我志ゆ
16 人越あ多へ給へときせい春てん多う是を阿八連ん
17 て柱を一つ給里介利そ乃者しらのか八尓於ち入
18 をとそこにひ飛幾て於ひたゝし此声尓於それ
19 てかい累とも水中に志津み可く類志津ま津て後於
20 てい乃な可よ利満なこを見あけな尓事も奈支そ
21 満可利出よとてをの/\な起さ耳とひあ可利ぬ
22 さてこのはしらをい祢うして我志ゆ人とそもて
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 能道をしめすといへ共もちいすはまひてふところ
02 にす又いかに人同やうにあしゝと云共其あちはひ
03 をなめ心みよ智者([しるもの])のいふことなとかは悪かるへき
04    廿五  かはつか主君をのそむ事
05 あてえるすといふ所にその主君なくて何事も心
06 にまかせなんありけるその所の人あまりにほこり
07 けるにや主人をさためはやなんとゝきちやうして
08 すてにしゆしんをそさためけるかるか(ゆへ)にいさゝ
09 かのひか事あれはその人さいくわにおこなふこれ
10 によて(さと)の人にしゆくんをさためけるをくゐかな
11 しめともかひなしその比いそほその所にいたりぬ

【イソホ 中 廿四】

12 所の人々此ことを語にそのよしあしをはいはすた
13 とへをのへて云昔ある河にあまたのかいるあつ
14 まり居て我しゆしんをさためはやときちやうし
15 侍りきもつともしかるへしとて各てんに仰我しゆ
16 人をあたへ給へときせいすてんたう是をあはれん
17 て柱を一つ給りけりそのはしらのかはにおち入
18 をとそこにひひきておひたゝし此声におそれ
19 てかいるとも水中にしつみかくるしつまつて後お
20 ていのなかよりまなこを見あけなに事もなきそ
21 まかり出よとてをの/\なきさにとひあかりぬ
22 さてこのはしらをいねうして我しゆ人とそもて
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