古活字版 伊曽保物語 変体仮名 01 能道を志め須とい遍共もちい春八まひてふと古路 02 尓春又い可尓人同やう尓あしゝと云共其あち八ひ 03 を奈め心みよ 04 廿五 か八津可主君をのそむ事 05 あてえ流すといふ所にそ能主君なくて何事も心 06 尓満可勢なんあ利介流そ能所乃人阿ま利尓本こ里 07 遣流尓や主人をさ多め八やなん登ゝきちやうして 08 春て尓志ゆ志んをそ佐多免介累か流可 09 可能ひ可事あ連八そ乃人さいく王に於こなふ古連 10 尓よて 11 志めとも可ひなし楚の比いそ本楚乃所にい多里ぬ 【イソホ 中 廿四】 12 所の人々此古とを語尓そ乃よし阿しをはい者須た 13 とへをのへて云昔あ流河耳あま多乃可いるあ徒 14 ま利居て我志ゆ志んをさため者やと幾ちやうし 15 侍利きも川とも志か累へしとて各てんに仰我志ゆ 16 人越あ多へ給へときせい春てん多う是を阿八連ん 17 て柱を一つ給里介利そ乃者しらのか八尓於ち入 18 をとそこにひ飛幾て於ひたゝし此声尓於それ 19 てかい累とも水中に志津み可く類志津ま津て後於 20 てい乃な可よ利満なこを見あけな尓事も奈支そ 21 満可利出よとてをの/\な起さ耳とひあ可利ぬ 22 さてこのはしらをい祢うして我志ゆ人とそもて |
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名 01 能道をしめすといへ共もちいすはまひてふところ 02 にす又いかに人同やうにあしゝと云共其あちはひ 03 をなめ心みよ 04 廿五 かはつか主君をのそむ事 05 あてえるすといふ所にその主君なくて何事も心 06 にまかせなんありけるその所の人あまりにほこり 07 けるにや主人をさためはやなんとゝきちやうして 08 すてにしゆしんをそさためけるかるか 09 かのひか事あれはその人さいくわにおこなふこれ 10 によて 11 しめともかひなしその比いそほその所にいたりぬ 【イソホ 中 廿四】 12 所の人々此ことを語にそのよしあしをはいはすた 13 とへをのへて云昔ある河にあまたのかいるあつ 14 まり居て我しゆしんをさためはやときちやうし 15 侍りきもつともしかるへしとて各てんに仰我しゆ 16 人をあたへ給へときせいすてんたう是をあはれん 17 て柱を一つ給りけりそのはしらのかはにおち入 18 をとそこにひひきておひたゝし此声におそれ 19 てかいるとも水中にしつみかくるしつまつて後お 20 ていのなかよりまなこを見あけなに事もなきそ 21 まかり出よとてをの/\なきさにとひあかりぬ 22 さてこのはしらをいねうして我しゆ人とそもて |
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