古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 らん尓け可連な八多ちまちかゝ流者ちをうけへし
02 志可乃三なら須二人能き介んを者可らう八具る志
03 みつ年にふ可支物な利可流可ゆへ尓古とわさ耳
04 云ふ{た}利乃君に徒可へ可多しとや
05    十九  可さ三の事
06 あ流かさ三阿ま多子をもち介流な利其子をの連可
07 くせ尓よこ八し里する所を母古連を見ていさめて
08 云汝ら何尓よ利て可よこさ満尓はあゆ三遣るそ登
09 申介れ八子共徒志んて承里一人のくせ尓てもなし
10 わ連らきやう多い皆可多乃古とし然ら八母うへ
11 あ利き給へそれを満奈ひ奉らんといひ介れ八さらは

【イソホ 下 廿一】

12 とてさ支尓あ利支遣るをみ連八我よこ八し里耳
13 すこしもた可八春子ともわらひて申遣流八わ連ら
14 よこあ利き候可者ゝうへ乃あ流可世たまふ八多て
15 あ利幾可そはあ利起かとわらひけ連は古と者なふ
16 てそゐた利介流そ能ことく王可身乃く世を八可へ
17 里見須人乃あやまちを者云も能也若さやう尓人の
18 笑八ん時八志利そひて人乃是非を見るへ幾尓や
19    二十  孔雀と鶴の事
20 有とき徒るとくしや具とし由ん志ゆくしてあそひ
21 遣流尓具志屋く王可身を本めて申介流八世中に
22 わ可徒者さに尓たる八あらしゑ尓かくとも於よひ
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 らんにけかれなはたちまちかゝるはちをうけへし
02 しかのみならす二人のきけんをはからうはくるし
03 みつねにふかき物なりかるかゆへにことわさに
04 云ふ{た}りの君につかへかたしとや
05    十九  かさみの事
06 あるかさみあまた子をもちけるなり其子をのれか
07 くせによこはしりする所を母これを見ていさめて
08 云汝ら何によりてかよこさまにはあゆみけるそと
09 申けれは子共つしんて承り一人のくせにてもなし
10 われらきやうたい皆かたのことし然らは母うへ
11 ありき給へそれをまなひ奉らんといひけれはさらは

【イソホ 下 廿一】

12 とてさきにありきけるをみれは我よこはしりに
13 すこしもたかはす子ともわらひて申けるはわれら
14 よこありき候かはゝうへのあるかせたまふはたて
15 ありきかそはありきかとわらひけれはことはなふ
16 てそゐたりけるそのことくわか身のくせをはかへ
17 りみす人のあやまちをは云もの也若さやうに人の
17    笑はん時はしりそひて人の是非を見るへきにや
19    二十  孔雀と鶴の事
20 有ときつるとくしやくとしゆんしゆくしてあそひ
21 けるにくしやくわか身をほめて申けるは世中に
22 わかつはさににたるはあらしゑにかくともおよひ
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