古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 か多しひ可里八たま尓も満さ利つへし奈登ゝ本
02 こ利介れ八徒る答云御辺乃志まんも川とも楚き世ぬ
03 事尓て候空を可ける物の中耳御辺尓奈らひて
04 く王本うめてた支もの八候まし但御身に可けたる
05 事二つ候一津尓は御あし毛とき多奈けなる八尓し
06 きをきて阿し耳と路を津遣たる可古とし二津
07 尓は鳥とい川者多可くとふを毛つて其とく登須
08 御辺八とふとい遍とも[と]をくゆ可須是をおもへは
09 徒者さ八鳥尓してそ能み八け多も能尓てあん成そ
10 すこし幾とく尓本こ徒天大なるそんを八わきまへ
11 すやと楚者ちを志めし介流それよ利してくしや具

【イソホ 下 廿二】

12 わつ可尓とひあ可流といへとも此事を思ふ時八
13 津者さよ八利ていき本ひ奈しそ能古とく人として
14 王可本まれを佐ゝ具るとき八人の尓く見をかうむ
15 里て者て尓はあやま利をいひ出さ累ゝ物な利け連
16 かまん乃人多利といへとも道理をもつてそ能みを
17 いさめ者もちい春か本越するといふ共古ゝ路尓は
18 遣尓もと思ひてい佐ゝ可毛へ里く多る心有遍し
19    廿一  人を祢たむ八身越ねたむと云事
20 あ流御門二人の人を召出し給ふ事阿利介利一
21 人八よく志んふ可き物奈利いま一人八人を祢たむ
22 こゝ路婦可支者な利御門二人の物耳仰介流八汝ら
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 かたしひかりはたまにもまさりつへしなとゝほ
02 こりけれはつる答云御辺のしまんもつともそきせぬ
03 事にて候空をかける物の中に御辺にならひて
04 くわほうめてたきものは候まし但御身にかけたる
05 事二つ候一つには御あしもときたなけなるはにし
06 きをきてあしにとろをつけたるかことし二つ
07 には鳥といつはたかくとふをもつて其とくとす
08 御辺はとふといへとも[と]をくゆかす是をおもへは
09 つはさは鳥にしてそのみはけたものにてあん成そ
10 すこしきとくにほこつて大なるそんをはわきまへ
11 すやとそはちをしめしけるそれよりしてくしやく

【イソホ 下 廿二】

12 わつかにとひあかるといへとも此事を思ふ時は
13 つはさよはりていきほひなしそのことく人として
14 わかほまれをさゝくるときは人のにくみをかうむ
15 りてはてにはあやまりをいひ出さるゝ物なりけれ
16 かまんの人たりといへとも道理をもつてそのみを
17 いさめはもちいすかほをするといふ共こゝろには
18 けにもと思ひていさゝかもへりくたる心有へし
19    廿一  人をねたむは身をねたむと云事
20 ある御門二人の人を召出し給ふ事ありけり一
21 人はよくしんふかき物なりいま一人は人をねたむ
22 こゝろふかき者なり御門二人の物に仰けるは汝ら
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