古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 累ゝ物な利といひてあ可八多可尓て可へ利尓介利
02 そ能ことく我人毛前後始終を多ゝさ須してみた利
03 尓人をた者からんとせされたとひあひて丹い屋し
04 きも能な利とも里越満介んと世はそ能くゐ有べし
05 な尓事もい多さぬさ支尓ま津きたるへ幾そんとく
06 を可んかゆへ支事も川とも多う里にかなふへし
07    廿四  修行者乃事
08 あ流し由きやうしやゆきくれてわつ可なるあや志
09 乃志津の屋耳一夜屋とを可利介流主しなさけ
10 婦可支も能尓てけちえん尓とて可し遣るこ路八冬
11 さ連乃志も夜奈れ八手足こゝへて可ゝま利け連八

【イソホ 下 廿六】

12 王可いきを吹可けてあたゝめ遣利屋ゝあつて乃ち
13 あ徒支めしを具ふとていきを毛つてふ起さ満し
14 介れ八主し此よしを三てあやし支法師の志わさ
15 可奈津めた支物を八あつ支い起をい多してあたゝ
16 めあ川き物八ひや々可那累いき出してさまし侍る
17 ぞやい可さ満尓毛たゝ人の志わさともみえすてん
18 まの現しき多連るやとを路可尓於それて暁可多
19 に於よひて於ひ出しぬ[徒てことく]い多つて心津
20 たなき物八わ可身耳くそく志たる古とをた尓も
21 わきまへ春や々もす連八まとひかち奈利古連本と
22 能事をた尓王きまへぬやから八能事を見て八
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 るゝ物なりといひてあかはたかにてかへりにけり
02 そのことく我人も前後始終をたゝさすしてみたり
03 に人をたはからんとせされたとひあひてにいやし
04 きものなりともりをまけんとせはそのくゐ有べし
05 なに事もいたさぬさきにまつきたるへきそんとく
06 をかんかゆへき事もつともたうりにかなふへし
07    廿四  修行者の事
08 あるしゆきやうしやゆきくれてわつかなるあやし
09 のしつの屋に一夜やとをかりける主しなさけ
10 ふかきものにてけちえんにとてかしけるころは冬
11 されのしも夜なれは手足こゝへてかゝまりけれは

【イソホ 下 廿六】

12 わかいきを吹かけてあたゝめけりやゝあつてのち
13 あつきめしをくふとていきをもつてふきさまし
14 けれは主し此よしをみてあやしき法師のしわさ
15 かなつめたき物をはあつきいきをいたしてあたゝ
16 めあつき物はひやゝかなるいき出してさまし侍る
17 ぞやいかさまにもたゝ人のしわさともみえすてん
18 まの現しきたれるやとをろかにおそれて暁かた
19 におよひておひ出しぬ[つてことく]いたつて心つ
20 たなき物はわか身にくそくしたることをたにも
21 わきまへすやゝもすれはまとひかちなりこれほと
22 の事をたにわきまへぬやからは能事を見ては
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