古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 可へつて阿しゝとや思ふへ幾可年て古連を心えよ
02 古連八うちきけ八を路可奈るやう奈れとも人の世
03 尓あ津てみち丹満よへ累事可能主し可人乃いき
04 乃あつ支とぬる支とわきまへ可ねたるに古となら
05 さるも能な利
06    廿五  庭鳥金乃可いこをうむ事
07 あ流人庭鳥をかい遣るに日々丹金のま路可しを
08 かい子にうむ事有主古連を見てよ路こふ事か支利
09 なし志可利といへとも日耳一つうむ事を多へ
10 可年て二つも三津も徒ゝけさ満尓う満世八やとて
11 そ能鳥をうちさい奈めとも其志流しも奈く日々

【イソホ 下 廿七】

12 尓一つよ利外八うま須あ流し心尓思ひ遣るやう
13 八い可さ満尓も此と利乃者ら尓は大なるこ可ねや
14 侍るへ幾とてそ能鳥乃八らをさ具可やう丹して
15 いたゝ支よ利あし乃徒まさ支まてみ連ともへち乃
16 こかね八なしその時あ流しこうく王いしてもと
17 乃まゝ尓て於かましも能をと楚申遣流そ能古とく
18 人のよく志ん耳ふ介流事八可能あ流し可と利乃
19 八らをさ遣るに古となら須日/\尓すこしの満う
20 けあ連者楚乃一命を須具る物奈れとも徒三可さ祢
21 たく思ふによ徒天つゐ尓あきたる事なふてあまつ
22 さへ尓た可らを於として其身をも本路保春もの也
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 かへつてあしゝとや思ふへきかねてこれを心えよ
02 これはうちきけはをろかなるやうなれとも人の世
03 にあつてみちにまよへる事かの主しか人のいき
04 のあつきとぬるきとわきまへかねたるにことなら
05 さるものなり
06    廿五  庭鳥金のかいこをうむ事
07 ある人庭鳥をかいけるに日々に金のまろかしを
08 かい子にうむ事有主これを見てよろこふ事かきり
09 なししかりといへとも日に一つうむ事をたへ
10 かねて二つも三つもつゝけさまにうませはやとて
11 その鳥をうちさいなめとも其しるしもなく日々

【イソホ 下 廿七】

12 に一つより外はうますあるし心に思ひけるやう
13 はいかさまにも此とりのはらには大なるこかねや
14 侍るへきとてその鳥のはらをさくかやうにして
15 いたゝきよりあしのつまさきまてみれともへちの
16 こかねはなしその時あるしこうくわいしてもと
17 のまゝにておかましものをとそ申けるそのことく
18 人のよくしんにふける事はかのあるしかとりの
19 はらをさけるにことならす日/\にすこしのまう
20 けあれはその一命をすくる物なれともつみかさね
21 たく思ふによつてつゐにあきたる事なふてあまつ
22 さへにたからをおとして其身をもほろほすもの也
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