古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01     廿七  か八らけまんきを於こ須事
02 あ流か八らけを徒く利ていま多屋可さるまへ耳
03 本し介利此可者らけ思ふやうさてもわ可身八く王
04 本うめてた支物可那あ流ひ八田夫野人のふ三もの
05 た利し土奈れともかゝ流めてた支折節耳生連
06 あひて人尓あひせら累ゝ古と乃う連しさよとまん
07 志ゐ遣る所尓夕立可能可はらけ乃そは尓き多つて
08 申遣流八御辺八何人尓て於者世しそ登とひ介れ八
09 可はらけ答云わ連八古連帝王乃さ可つ支也い屋し
10 き物のす三可尓ゐたる事奈しと申け連八夕立
11 申遣流八御辺八毛とを王須連たる人な利いまさ

【イソホ 下 廿九】

12 やう尓い見し具本こ利給ふとも一雨あ多満二可ゝ
13 流なら八たちまちもと乃津ちとなつて可八や可支
14 可へ尓ぬられなん春人も奈け丹まんしたまふ物
15 可奈といひ春てゝ俄耳ゆふ立可みな利さ八ひて
16 可能可八らけをふ利津ふし介れ八本乃津ちと楚奈利
17 た利遣る其古とく人能世尓あ利て世いろ尓本こ累
18 とい遍ともたちまち可八ら気乃雨にく多具る可こ
19 とくふしやう乃雨尓さ楚八連てのへ乃徒ちと楚成
20 尓遣る我身よく/\く八んす連は可能か者ら遣尓
21 古となら須をんあひの志多し幾いも世乃な可毛
22 おもへはこん本んつち奈利遣利かく気から八し支
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01     廿七  かはらけまんきをおこす事
02 あるかはらけをつくりていまたやかさるまへに
03 ほしけり此かはらけ思ふやうさてもわか身はくわ
04 ほうめてたき物かなあるひは田夫野人のふみもの
05 たりし土なれともかゝるめてたき折節に生れ
06 あひて人にあひせらるゝことのうれしさよとまん
07 しゐける所に夕立かのかはらけのそはにきたつて
08 申けるは御辺は何人にておはせしそととひけれは
09 かはらけ答云われはこれ帝王のさかつき也いやし
10 き物のすみかにゐたる事なしと申けれは夕立
11 申けるは御辺はもとをわすれたる人なりいまさ

【イソホ 下 廿九】

12 やうにいみしくほこり給ふとも一雨あたまにかゝ
13 るならはたちまちもとのつちとなつてかはやかき
14 かへにぬられなんす人もなけにまんしたまふ物
15 かなといひすてゝ俄にゆふ立かみなりさはひて
16 かのかはらけをふりつふしけれは本のつちとそなり
17 たりける其ことく人の世にありてせいろにほこる
18 といへともたちまちかはらけの雨にくたくるかこ
19 とくふしやうの雨にさそはれてのへのつちとそ成
20 にける我身よく/\くはんすれはかのかはらけに
21 ことならすをんあひのしたしきいもせのなかも
22 おもへはこんほんつちなりけりかくけからはしき
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