古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 是なる馬を見連八ふ多里の利遣る尓よて古と乃外
02 く多ひ連た利乃利てゆ可んよ利八四つあしをひと
03 津尓ゆひあつめ二人して尓なふてこそよ可んめ連
04 といひ介れ八介尓もとて親子して尓なふ又人能申
05 遣流八おもきむ満を丹な八んよ利八可はを者ゐて
06 可流/\とも川てう連可しとい遍八け尓もとてか
07 者を者可世て可多に可けて行程尓道須可ら者ひ
08 共と利徒ゐて目口もあ可須市乃人々是を王らひ
09 介れ八翁腹立て可はを春てゝそかへ利介流其古とく
10 一と可奈たこな多とう徒累もの八翁可志わさ耳
11 古となら須心可路支も能八つ年に志津可奈流事

【イソホ 下 丗四】

12 奈しとみえた利か路/\し具人の古とを信して
13 みた利尓う徒る事な可連但よき道尓はいくたひ
14 もうつ利てあやま利なし古と/\尓よけ連八とて
15 うろん尓みゆる事な可連多可尓徒ゝしめ
16    丗一  鳥人尓教化を須る事
17 あ流人可多山乃本と利に於井て小鳥をさしと流
18 事あ利古連をこ路さんとする尓可能鳥佐ゝへて
19 申介流八い可尓御辺我程乃小鳥をこ路させ給へ八
20 とてい可者可利の事可候へ幾やた春け給はゝ三つ
21 乃事を於しへ奉らんといふさらはいへとてそ能
22 命をたすく可能鳥申介流八第一尓はあ流まし支
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 是なる馬を見れはふたりのりけるによてことの外
02 くたひれたりのりてゆかんよりは四つあしをひと
03 つにゆひあつめ二人してになふてこそよかんめれ
04 といひけれはけにもとて親子してになふ又人の申
05 けるはおもきむまをになはんよりはかはをはゐて
06 かる/\ともつてうれかしといへはけにもとてか
07 はをはかせてかたにかけて行程に道すからはひ
08 共とりつゐて目口もあかす市の人々是をわらひ
09 けれは翁腹立てかはをすてゝそかへりける其ことく
10 一とかなたこなたとうつるものは翁かしわさに
11 ことならす心かろきものはつねにしつかなる事

【イソホ 下 丗四】

12 なしとみえたりかろ/\しく人のことを信して
13 みたりにうつる事なかれ但よき道にはいくたひ
14 もうつりてあやまりなしこと/\によけれはとて
15 うろんにみゆる事なかれたかにつゝしめ
16    丗一  鳥人に教化をする事
17 ある人かた山のほとりにおゐて小鳥をさしとる
18 事ありこれをころさんとするにかの鳥さゝへて
19 申けるはいかに御辺我程の小鳥をころさせ給へは
20 とていかはかりの事か候へきやたすけ給はゝ三つ
21 の事をおしへ奉らんといふさらはいへとてその
22 命をたすくかの鳥申けるは第一にはあるましき
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