万治版 伊曽保物語 変体仮名 01 い可川天。 02 く。人能よに 03 奈るもの八。可へ川天可゛いをうくる事あ利。この 04 本奈るうへ耳ま可せ天。くゆる事奈可れ 05 第四十 志ゝ王うとろ者との事 06 ある時ろ者゛。志ゝ王う尓 07 08 さらぬてい丹天とも奈ひ 09 志く者し里めぐ利遣れ者゛。 10 奈どいふ物。古ゝ可しこよ利尓げさ里ぬ。ろ者゛志ゝ王う尓申遣る盤。 11 あ連見給へや志ゝ王う。可 12 介れ八゛。志ゝ王うい可川天い者く。き川く王い奈利ろ者゛。王れ八 【伊曽保中 〇丗五終】 13 奈利。 14 せき奈りとて。いましめら連天万可里志利ぞく。 15 16 を可へ利見須゛して。人とあらそふ者て尓八。ち志゛よくをうくる物也。 17 ゆる可゛せ尓於もふ事奈可れ 18 伊曽保物語中終 | 万治版 伊曽保物語 現字体仮名 01 いかつて。 02 く。人のよに 03 なるものは。かへつてがいをうくる事あり。この 04 ほなるうへにまかせて。くゆる事なかれ 05 第四十 しゝ王うとろはとの事 06 ある時ろば。しゝわうに 07 08 さらぬていにてともなひ 09 しくはしりめぐりければ。 10 などいふ物。こゝかしこよりにげさりぬ。ろばしゝわうに申けるは。 11 あれ見給へやしゝわう。か 12 ければ。しゝわういかつていはく。きつくわいなりろば。われは 【伊曽保中 〇丗五終】 13 なり。 14 せきなりとて。いましめられてまかりしりぞく。 15 16 をかへりみずして。人とあらそふはてには。ちじよくをうくる物也。 17 ゆるがせにおもふ事なかれ 18 伊曽保物語中終 |
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