古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 威勢尓て侍ると本こ利介れ八師子王い可徒て云き徒
02 く王いな利路者我八古連師子王(志ゝ王う)也汝ら可古とく
03 下らう乃身としてひ路うをふ流まふ事らう世き
04 奈利といましめられて満可利志利そくそ能下者い
05 乃身として人とあらそふ事な可連屋ゝもす連八我
06 身乃本とをかへ利み春して人とあらそふ者て尓は
07 ち志よくをう具るも能也ゆる可世尓思ふ事な可連
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11    伊曽保物語中(いそほ毛のか多りちう)

【イソホ中39】

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古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 威勢にて侍るとほこりけれは師子王いかつて云きつ
02 くわいなりろは我はこれ師子王(しゝわう)也汝らかことく
03 下らうの身としてひろうをふるまふ事らうせき
04 なりといましめられてまかりしりそくその下はい
05 の身として人とあらそふ事なかれやゝもすれは我
06 身のほとをかへりみすして人とあらそふはてには
07 ちしよくをうくるもの也ゆるかせに思ふ事なかれ
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10
11    伊曽保物語中(いそほものかたりちう)

【イソホ中39】

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注: 中38.15 驢は、「馬」偏に「戸」

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