古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 可支も能也可流かゆへ尓可へ徒天をの連可春祢を
02 まとひて八多めく所を主人八し里よつてから須を
03 と利てきつく王いな利いましめて命を多つへけ連
04 ともとて八年をき徒てそ者奈し介流あ流人可能
05 烏丹む可津て汝は何も能そ登とへは可らす答云幾
06 のふ八王し介ふ八可ら須奈利とい遍里そ能ことく
07 我身乃本とを志ら須して人の威勢をうらやむも能
08 八鷲乃ま年をする可らすたるへし
09    十三  師子王と驢馬乃事
10 有ろ者やまいし介流所に志ゝ王来てそ能三や具
11 をと利古ゝ路む路者古連を於そ累ゝ事か支利なし

【イソホ 下 十六】

12 師子王祢んこ路の阿ま利尓そ能身をあそこ古ゝ
13 を奈て満八してい川く可い多きそ登とへは路者津
14 志んて云志ゝ王う乃御手のあ多利候所八いまゝて
15 かゆき所毛い多具候とふるい/\楚申介流そ能
16 古とく人のおも八くをも志ら春年んこ路たてこそ
17 う多てけ連大切を徒く須といふとも徒年耳奈れ
18 たる人能事な利志らぬ人尓あま利に礼をするも
19 かへ徒てらう世きと楚みえ介流
20    十四  野牛と狐乃事
21 あ流時野牛ときつ年と可川尓望てゐけ多のうちに
22 於ち入て水を乃三於八津て後あ可らんとする耳
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 かきもの也かるかゆへにかへつてをのれかすねを
02 まとひてはためく所を主人はしりよつてからすを
03 とりてきつくわいなりいましめて命をたつへけれ
04 ともとてはねをきつてそはなしけるある人かの
05 烏にむかつて汝は何ものそととへはからす答云き
06 のふはわしけふはからすなりといへりそのことく
07 我身のほとをしらすして人の威勢をうらやむもの
08 は鷲のまねをするからすたるへし
09    十三  師子王と驢馬の事
10 有ろはやまいしける所にしゝ王来てそのみやく
11 をとりこゝろむろはこれをおそるゝ事かきりなし

【イソホ 下 十六】

12 師子王ねんころのあまりにその身をあそここゝ
13 をなてまはしていつくかいたきそととへはろはつ
14 しんて云しゝわうの御手のあたり候所はいまゝて
15 かゆき所もいたく候とふるい/\そ申けるその
16 ことく人のおもはくをもしらすねんころたてこそ
17 うたてけれ大切をつくすといふともつねになれ
18 たる人の事なりしらぬ人にあまりに礼をするも
19 かへつてらうせきとそみえける
20    十四  野牛と狐の事
21 ある時野牛ときつねとかつに望てゐけたのうちに
22 おち入て水をのみおはつて後あからんとするに
注: 下16.09 「驢」の字は「馬」遍に「戸」

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