ESOPONO FABVLAS.

 

ESOPONO FABVLAS.

476.
        Niuatorito, inuno coto.                                    19

  Arutoqi niuatorito, inuto vchitcuredatte noasobi      
xitani, figa sudeni curureba, niuatoriua cozuyeni
nobori, inuua sono qino motoni nemutta. So<aru
tocoroye qitcune sono atari chico< ytaga, niuatorino     23

477.
(a)catcuqi vto<uo qijte, faxitte qite cono motoni yotte
yu<taua: icani niuatori, fisaxu< guenzo<xenu: cotoni-
ua ycqiocuno tayena coyega yoni cacurenai: fi(t)o(f)u
xi vqetamauaro<zuru tameni maittareba, sucoxino
aida coconi voriareto iyeba, niuatori cotayete yu<ua:      05
macotoni sonoygoua fisaxu< taimen mo<sanu: yucaxu<
zonzuru tocoroni, votazzuneua catajiqenai: yagate
soreye mairo<zu, mazzu sono atarini (m)exivoita vata-
cuxiga zuijinuo vocosaxerareito: qitcuneua macoto
cato cocoroyete, tareca aru? tareca aruto saqebufo       10
doni, inuua nemuriuo samaite tachimachi qitcuneni
tobicacatte, tada fitocuchini camicoroita.

      Xitagocoro.

  Qensaino aru fitoua vaga teqiuo tezzucara gaixe-
nedomo, mata vareyorimo tcuyoi monovomotte               15
corosasuru mono gia.


エソポのハブラス2.09 (476.19--477.16)

ニワトリと、イヌのこと。

 ある時ニワトリと、イヌとうち連れ立って野遊びしたに、日が既に暮るれば、ニワトリは梢に上り、イヌはその木の本に眠った。そうある所へキツネその辺り近ういたが、ニワトリの/暁 唄うを聞いて、走って来て木(こ)の本に寄って言うたは、「いかにニワトリ、久しゅう見参(げんぞう)せぬ、ことには一曲の妙な声が世に隠れない、一節承(ひとふしうけたまわ)ろうずるために参ったれば、少しの間 ここに下りゃれ」と言えば、ニワトリ答えて言うは、

「まことにその以後は久しゅう対面申さぬ、床しゅう存ずるところに、お尋ねはかたじけない、やがて其れへ参ろうず、まづその辺りに召し置いたわたくしが随人を起こさせられい」と、キツネはまことかと心得て、「誰(たれ)かある? 誰かある」と叫ぶほどに、イヌは眠りを覚まいてたちまちキツネに飛び掛って、ただ一口に噛み殺いた。

      下心。

 賢才のある人は我が敵を手づから害せねども、また我よりも強い者をもって殺さするものぢゃ。



・類話などについて

タウンゼント 212.イヌとニワトリとキツネ

 イヌとニワトリが大の仲良しになって、一緒に旅に出ることにした。
 夕方になると、二匹は、太い木を宿に決め、ニワトリは枝に飛び乗り、イヌは木の根本近くの洞を寝床にした。明け方、ニワトリがいつものように大きな声で鳴いた。すると、キツネがその声を聞きつけて、やって来た。そして内心を隠してこんなことを言った。
「僕は、君のような素晴らしい声の持ち主と知り合いになりたかったんだよ」
 ニワトリはキツネの言葉を訝ってこう言った。
「それは光栄です。それでは、下の方に洞がありますからそこへ行って、私の下男を起こして下さいませんか。そうすれば、彼が扉を開いてあなたを中へ入れてくれますから」
 キツネは洞へと近づいて行った。と、イヌが跳びかかりキツネを捕まえるとズタズタに引き裂いた。

Perry252 Chambry180  Charles35 TMI.K579.8 Type20D*  (Aesop)


林光という作曲家の「マザーグース・メロディ」という合唱曲の中に、「犬とにわとり」という曲があり、この寓話が歌詞として用いられている。(上田彰によるマザーグースからの訳となっているのですが、この曲に関してはマザーグースではなく、イソップ寓話である。)

・B296 動物たちが旅をする。
グリム童話 KHM27 ブレーメンの音楽隊
スペイン民話集 猫と犬と狼たち
日本昔話通観インデックス 572 馬と犬と猫と鶏の旅


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