古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 毛つての外御ち志よくたるへしと申介れ八け尓も
02 とてそ能日尓のそんて儀定乃庭耳召出しけ連
03 八人々あや志の物のたい者いやとてわらひ佐ゝめ
04 支あへ里志可利とい遍とも伊曽保少も於く世須楚
05 の所を満可利すき加う座尓の本利て申遣る八我春
06 可多乃於可しけなるをあやしめ給ふやそれ君子八
07 いやしき耳於連ともいやし可ら須をん者うをき
08 ても者ちすなんそ春可多乃よし阿し尓よらんや道
09 理こそき可まほ志け連といひけ連八人々遣尓もと
10 可んし阿へ里屋ゝあつて乃ちいそ本いひ介流八
11 我八古連志屋んとの下臈な利人々召徒可八累ゝ物

【イソホ 上 十三】

12 の奈らひとてそ能主乃前尓於ゐて物いふ事須三
13 屋可なら須といひ介れ八人々介尓もと可川てんして
14 志屋んと尓む可ひて申さ連遣流八いそ本申所
15 道理至極奈利此うへ八ふ多い能所をゆ流し給ひ
16 楚乃しさいをい者せ給へ可しと申されけ連八志
17 屋んとすこしもふくよう世須守護人此よしをきゝ
18 てをし見給ふ所も古と八利奈れともこのしさい
19 を支可ん耳於ゐてはな尓古とを可本うすへきや
20 もし人なく八加八利を古そまいら須へけ連登云け
21 連八志屋んとをしむ尓於与八須里やうちやう勢ら
22 累さ流に与徒天くん志ゆ乃中尓於ゐて今よ利以後
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 もつての外御ちしよくたるへしと申けれはけにも
02 とてその日にのそんて儀定の庭に召出しけれ
03 は人々あやしの物のたいはいやとてわらひさゝめ
04 きあへりしかりといへとも伊曽保少もおくせすそ
05 の所をまかりすきかう座にのほりて申けるは我す
06 かたのおかしけなるをあやしめ給ふやそれ君子は
07 いやしきにおれともいやしからすをんはうをき
08 てもはちすなんそすかたのよしあしによらんや道
09 理こそきかまほしけれといひけれは人々けにもと
10 かんしあへりやゝあつてのちいそほいひけるは
11 我はこれしやんとの下臈なり人々召つかはるゝ物

【イソホ 上 十三】

12 のならひとてその主の前におゐて物いふ事すみ
13 やかならすといひけれは人々けにもとかつてんして
14 しやんとにむかひて申されけるはいそほ申所
15 道理至極なり此うへはふたいの所をゆるし給ひ
16 そのしさいをいはせ給へかしと申されけれはし
17 やんとすこしもふくようせす守護人此よしをきゝ
18 てをしみ給ふ所もことはりなれともこのしさい
19 をきかんにおゐてはなにことをかほうすへきや
20 もし人なくはかはりをこそまいらすへけれと云け
21 れはしやんとをしむにおよはすりやうちやうせら
22 るさるによつてくんしゆの中におゐて今より以後
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