古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 八満可利可へ連といふ可能も能うれへてい者く我
02 正直をあら八須といへとも御辺八無理を乃給ふ也
03 詮須る所守護識尓出て理非をけ津たん世んといふ
04 さ流尓よ徒天二人な可ら[紀]明乃庭耳満可利出る
05 可連と古連登あらそふ所け徒し加多し可能主世
06 い多んを毛つて四くわんめあ利きと云可能も能八
07 三く王んめあ利き登云奉行も理非をけ津し加
08 祢ていそ保尓[きみやう]志多まへと云伊曽保きゝて
09 い八く本主乃云所めい白な利し可乃三なら須せい
10 たんあ利志ん志津こ連尓すくへ可らす志可連八此
11 可年八可乃ぬ志の可ね尓て八あ流へ可ら須其故八

【イソホ 上 十九】

12 於とす所乃可年八三く王ん免な利ひ路ひたる物尓
13 こ連をたま八利て可へ連とのたまひ介れ八そ能時本
14 乃ぬしをと路きさは支い満八な尓を可津ゝ無へ
15 支此可ね須て耳わ可加年な利保うひ乃所をなん
16 志う世しめん可多め私曲を可まへ申な利阿者れ
17 三分一をは加連にあ多へ能こ利をわ連に多へ可し
18 と云そ能時いそ保王ら徒てい者く汝可よく年ん見
19 た連可八し今よ利以後八てうし世しめよさら
20 八汝に徒可八須とて三分二を八ぬしに返し三
21 婦一をひ路ひて尓阿多う楚のときふくろをひらい
22 て三れ八日記須奈者ちさん具八んめな利前代みも
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 はまかりかへれといふかのものうれへていはく我
02 正直をあらはすといへとも御辺は無理をの給ふ也
03 詮する所守護識に出て理非をけつたんせんといふ
04 さるによつて二人なから[紀]明の庭にまかり出る
05 かれとこれとあらそふ所けつしかたしかの主せ
06 いたんをもつて四くわんめありきと云かのものは
07 三くわんめありきと云奉行も理非をけつしか
08 ねていそほに[きみやう]したまへと云伊曽保きゝて
09 いはく本主の云所めい白なりしかのみならすせい
10 たんありしんしつこれにすくへからすしかれは此
11 かねはかのぬしのかねにてはあるへからす其故は

【イソホ 上 十九】

12 おとす所のかねは三くわんめなりひろひたる物に
13 これをたまはりてかへれとのたまひけれはその時本
14 のぬしをとろきさはきいまはなにをかつゝむへ
15 き此かねすてにわかかねなりほうひの所をなん
16 しうせしめんかため私曲をかまへ申なりあはれ
17 三分一をはかれにあたへのこりをわれにたへかし
18 と云その時いそほわらつていはく汝かよくねんみ
19 たれかはし今より以後はてうしせしめよさら
20 は汝につかはすとて三分二をはぬしに返し三
21 ふ一をひろひてにあたうそのときふくろをひらい
22 てみれは日記すなはちさんくはんめなり前代みも
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