古活字版 伊曽保物語 変体仮名 01　尓てこそ候へい可さ満尓も是よ利御返事あ流へ幾 02　よし仰可へさ世給ふへしと楚うし遣る申可古と 03　く勢させ給ふ去程尓いそ保を召奈越さ連介流上八 04　可能えうぬ春可さい科の可連すして可連を死罪に 05　於こな八連んとの勅定な利然所尓いそ本佐ゝへ申 06　遣流八とても我を阿者れみ給ふうへ八加連をも御 07　ゆるさ連越加うむ里たく古そ候へ可能物尓いさめ 08　を奈佐八悪心たちまちひ累かへ利て忠臣となさん 09　事う多可ひ奈しと楚うし介れ八とも加くもとてゆる 10　され介利 11　　　　　　　　　　　　　 伊曽保物語上終 【イソホ　上　廿八】 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22	古活字版 伊曽保物語　現字体仮名 01　にてこそ候へいかさまにも是より御返事あるへき 02　よし仰かへさせ給ふへしとそうしける申かこと 03　くせさせ給ふ去程にいそほを召なをされける上は 04　かのえうぬすかさい科のかれすしてかれを死罪に 05　おこなはれんとの勅定なり然所にいそほさゝへ申 06　けるはとても我をあはれみ給ふうへはかれをも御 07　ゆるされをかうむりたくこそ候へかの物にいさめ 08　をなさは悪心たちまちひるかへりて忠臣となさん 09　事うたかひなしとそうしけれはともかくもとてゆる 10　されけり 11　　　　　　　　　　　　　伊曽保物語上終 【イソホ　上　廿八】 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
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