古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 八  (王可)妻女(さいによ)尓つ年尓いさめをなすへし春へて(おん奈)
02    八邪路尓入屋須く能道(よき[多う])尓はい利可多し
03 九  介んとん者う以ち乃(毛の)尓ともなふ事な可連
04 十  悪人(あくにん)のいせいをうら屋む事奈可連ゆへい可
05    尓と奈れ八乃本る(毛の)八つ井尓はく多累物な利
06 十一 (王可)言葉(こと者)をすくなくして他人(たにん)(か多り)をき具へし
07 十二 徒年尓王可(くち)耳能道乃具津八をふく()へ志
08    こ登に(志由)えん乃()尓つらなる(とき)物いふ事を
09    徒ゝしむへしゆへい可んとな連八(志由)えん乃
10    ならひよき古と八を志利()介てきやうけんき
11    きよをもちゆ流も能な利

【イソホ 中 二】

12 十三 のう多うを(かく)須るときそ能はゝ可利を可へ利
13    見さ連奈らひ於八連八君子(くんし)となるものな利
14 十四 権威を毛つてひとを志多可へんよ利八志可し
15    や者ら可尓して人にな徒可志ん世ら連与
16 十五 加く春事を女尓志らすへ可ら須(おん奈)(こゝろ)八か
17    なうして外耳もらしやすき物奈利それ尓よ
18    つてたちまち大事もいてき多連
19 十六 (奈んち)こ徒しき()人をい屋しむる事な可連可へ
20    徒天慈悲心(ぢひ志ん)ををこ佐八天帝(てん[王う])のた春遣に(あつ可る)へし
21 十七 古と乃(のち)耳千万くゐんよ利八志可し古と乃
22    さ支にひとたひあんせよ
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 八  (わか)妻女(さいによ)につねにいさめをなすへしすへて(おんな)
02    は邪路に入やすく能道(よき[たう])にはいりかたし
03 九  けんとんはういちの(もの)にともなふ事なかれ
04 十  悪人(あくにん)のいせいをうらやむ事なかれゆへいか
05    にとなれはのほる(もの)はつゐにはくたる物なり
06 十一 (わか)言葉(ことは)をすくなくして他人(たにん)(かたり)をきくへし
07 十二 つねにわか(くち)に能道のくつはをふく()へし
08    ことに(しゆ)えんの()につらなる(とき)物いふ事を
09    つゝしむへしゆへいかんとなれは(しゆ)えんの
10    ならひよきことはをしり()けてきやうけんき
11    きよをもちゆるものなり

【イソホ 中 二】

12 十三 のうたうを(かく)するときそのはゝかりをかへり
13    みされならひおはれは君子(くんし)となるものなり
14 十四 権威をもつてひとをしたかへんよりはしかし
15    やはらかにして人になつかしんせられよ
16 十五 かくす事を女にしらすへからす(おんな)(こゝろ)はか
17    なうして外にもらしやすき物なりそれによ
18    つてたちまち大事もいてきたれ
19 十六 (なんち)こつしき()人をいやしむる事なかれかへ
20    つて慈悲心(ぢひしん)ををこさは天帝(てん[わう])のたすけに(あつかる)へし
21 十七 ことの(のち)に千万くゐんよりはしかしことの
22        さきにひとたひあんせよ
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