古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 のゆへ八百貫乃そんをして五三く王ん乃とくあ流
02 事をこ能む人八たゝきやう人耳古となら春と
03 いふさふらひ遣尓もとや思ひ介んそれよ利してう
04 多可乃逍遥を屋め侍利遣るとそ申介流此物語を
05 きゝ介累人々介尓もとや於も八連介んうた可能[の]
06 けいをや免遣るとそ
07    七  伊曽保ひと耳請せら流々事
08 えし徒の都尓屋んこと那支学匠あ利介利加本加多
09 ち見くるしき事いそ本尓満さ里てみ尓く々侍連
10 とをのれ可身乃宇へ八志ら須いそ本可春可多のあ
11 しきを三てわらひなんと春あ流時わさと金銀連う

【イソホ 中 九】

12 らを毛つて座敷を可さ里玉を見可支たる古とくに
13 してさん可い乃ちん婦徒を登ゝのへいそ本をなん
14 請し遣る伊曽保こ能さしきのいみし起阿利さ満
15 を三てい者く加本と尓すく連て見事なるさしき
16 世にあらし登本めてな尓と可思ひ遣ん可能主の楚
17 八へ徒ゝと与利可本と津わきをは支可け介流耳
18 あるしい可川て云こ八い可なる事そ登登可めけ
19 連八いそ保答云我こ能程心ちあしき古とあ利然に
20 徒者きをは可んとてこゝ可しこを三れ共誠尓ひ々
21 し具可さら連遣流さし支な連八い徒くに於ゐても
22 御辺乃か保尓まさ里てき多なき所奈{け}れ八加く津八
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 のゆへは百貫のそんをして五三くわんのとくある
02 事をこのむ人はたゝきやう人にことならすと
03 いふさふらひけにもとや思ひけんそれよりしてう
04 たかの逍遥をやめ侍りけるとそ申ける此物語を
05 きゝける人々けにもとやおもはれけんうたかの[の]
06 けいをやめけるとそ
07    七  伊曽保ひとに請せらるゝ事
08 えしつの都にやんことなき学匠ありけりかほかた
09 ちみくるしき事いそほにまさりてみにくゝ侍れ
10 とをのれか身のうへはしらすいそほかすかたのあ
11 しきをみてわらひなんとすある時わさと金銀れう

【イソホ 中 九】

12 らをもつて座敷をかさり玉をみかきたることくに
13 してさんかいのちんふつをとゝのへいそほをなん
14 請しける伊曽保このさしきのいみしきありさま
15 をみていはくかほとにすくれて見事なるさしき
16 世にあらしとほめてなにとか思ひけんかの主のそ
17 はへつゝとよりかほとつわきをはきかけけるに
18 あるしいかつて云こはいかなる事そととかめけ
19 れはいそほ答云我この程心ちあしきことあり然に
20 つはきをはかんとてこゝかしこをみれ共誠にひゝ
21 しくかさられけるさしきなれはいつくにおゐても
22 御辺のかほにまさりてきたなき所な{け}れはかくつは
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