古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 む年に手越あけ口の本と里を祢ふ利満八流古連尓
02 よ徒て主人あひする事いやまし奈利む満本の可
03 尓此よしを見てうら山しくや思ひ遣んあつ八連我
04 もかやうにこそし侍らめ登思ひさ多めてあ流時
05 主人外よ利可へ利介流と起むま主人のむ祢尓とひ
06 可ゝ里か本を祢ふ利()をふ利てなと志け連八し由
07 志ん是を見て者奈者たい可里をなし者うをお本と
08 てもと乃むま屋尓於し入遣流そ能古とく人の志ん
09 そをわきまへ春わ可可多よ利ち楚う可本こそ者奈
10 八多も川て於可し幾事な連我程/\尓志多可津て
11 其あひさ徒を奈すへ支也

【イソホ 中 廿二】

12    廿三  師子王(し志王う)(ね春三)乃事
13 あ流時師子王世んこも志ら須ふしまとろみ遣流
14 所に鼠あま多さし徒とい阿そひた者ふ連介流程尓
15 臥たるしゝ王うの上にねす三一つとひあか利ぬ其
16 と起志ゝ王うめ佐めをと路支この年す三をと利て
17 ひつさけ春てにうちく多可んとし介累可志ゝ王
18 心尓思やう古連本とのも能共越うし奈ひ介れ八とて
19 い可本と乃事あるへ幾やといひてた春け侍利き
20 ねす三命をひ路いさらに我らたくみ遣る事耳
21 侍らす阿ま利尓あそひた者ふ連介流程尓満古と乃
22 け可尓て侍連と可能志し王うを礼拝してさ利ぬ
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 むねに手をあけ口のほとりをねふりまはるこれに
02 よつて主人あひする事いやましなりむまほのか
03 に此よしを見てうら山しくや思ひけんあつはれ我
04 もかやうにこそし侍らめと思ひさためてある時
05 主人外よりかへりけるときむま主人のむねにとひ
06 かゝりかほをねふり()をふりてなとしけれはしゆ
07 しん是を見てはなはたいかりをなしはうをおほと
08 てもとのむまやにおし入けるそのことく人のしん
09 そをわきまへすわかかたよりちそうかほこそはな
10 はたもつておかしき事なれ我程/\にしたかつて
11 其あひさつをなすへき也

【イソホ 中 廿二】

12    廿三  師子王(ししわう)(ねすみ)の事
13 ある時師子王せんこもしらすふしまとろみける
14 所に鼠あまたさしつといあそひたはふれける程に
15 臥たるしゝわうの上にねすみ一つとひあかりぬ其
16 ときしゝわうめさめをとろきこのねすみをとりて
17 ひつさけすてにうちくたかんとしけるかしゝ王
18 心に思やうこれほとのもの共をうしなひけれはとて
19 いかほとの事あるへきやといひてたすけ侍りき
20 ねすみ命をひろいさらに我らたくみける事に
21 侍らすあまりにあそひたはふれける程にまことの
22 けかにて侍れとかのししわうを礼拝してさりぬ
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