古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 さ利ぬそ能古とくい佐ゝ可わ可身耳わさあ連は
02 とてみた利に人をあ奈徒るとき八可連又をの連を
03 あ奈徒るも能な利
04    廿九  い多ち乃事
05 あ流時い多ち鼠乃王な尓加ゝ流事あ利介利そ能主
06 是を見徒遣てたちまちこ路さんと春い多ち佐ゝへ
07 て申介流八い可尓主人聞召せわ連をこ路し給ふへ幾
08 古と八利奈しそ能故八御内尓者いく王い須る鼡と
09 いふい多つら物をは本路本し候そ能上いさ佐可御
10 さ八利ともなる事候八須と申介れ八主答云な尓越
11 毛つて可たすくへ幾多う里と世んや祢す三を本路

【イソホ 中 廿八】

12 本春と以ふ毛我し由ん志よくにあらす汝可えし幾
13 と世ん多めな利い八連なしとてうちこ路しぬ其
14 古とく我難儀出来するとて阿八てゝ古と八をいふ
15 へ加らす八しめ於八利を志阿んすへし命をうし
16 奈八ん乃三なら須後日能あさ介利口於し志と奈利
17    丗   馬と師子王乃事
18 あ流とき馬野へ出て草をはけ見遣る所尓師子王
19 ひそ可尓是を見て可能馬を志よく世んと思ひし
20 可ま津ふ里屋くをめくらしてこそとおもひむまの
21 まへ尓可しこまつて申介流八御辺八此程何事
22 を可八ならひたまふそ我八このころい可くをなん
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 さりぬそのことくいさゝかわか身にわさあれは
02 とてみたりに人をあなつるときはかれ又をのれを
03 あなつるものなり
04    廿九  いたちの事
05 ある時いたち鼠のわなにかゝる事ありけりその主
06 是を見つけてたちまちころさんとすいたちさゝへ
07 て申けるはいかに主人聞召せわれをころし給ふへき
08 ことはりなしその故は御内にはいくわいする鼡と
09 いふいたつら物をはほろほし候その上いささか御
10 さはりともなる事候はすと申けれは主答云なにを
11 もつてかたすくへきたうりとせんやねすみをほろ

【イソホ 中 廿八】

12 ほすといふも我しゆんしよくにあらす汝かえしき
13 とせんためなりいはれなしとてうちころしぬ其
14 ことく我難儀出来するとてあはてゝことはをいふ
15 へからすはしめおはりをしあんすへし命をうし
16 なはんのみならす後日のあさけり口おししとなり
17    丗   馬と師子王の事
18 あるとき馬野へ出て草をはけみける所に師子王
19 ひそかに是を見てかの馬をしよくせんと思ひし
20 かまつふりやくをめくらしてこそとおもひむまの
21 まへにかしこまつて申けるは御辺は此程何事
22 をかはならひたまふそ我はこのころいかくをなん
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