古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 た利狼申介流八其子を我そは尓於いて学もん佐世
02 よをんあひ乃阿ま利見多里に八流具るひさ須なと
03 いへは狐け尓もと思ひ狼尓あつけぬ狼此者けまつ
04 をつ連てあ流山乃多け尓あ可利わ可身八まと路三
05 ふした利け多も能と越ら八をこせよと云つ遣た利
06 さ流によてふ多そ能辺をとを流程丹者けま津狼を
07 於こして是ををしゆ狼申遣る八いさとよあのふ多
08 八けも多ゝこ八くして口をそこなふ物也古連をは
09 と流まし支といふ又牛を野可ひ耳者奈須本と尓
10 者けま津於しへ介れ八狼申介流八是も八須と累
11 いぬなと云物お本しとるましといふ又さう屋く乃

【イソホ 下 十三】

12 有介流を於しへ介れ八こ連こそとて八し里可ゝ徒天
13 くひをく王へて我本にきた利子乃者けま津毛とも
14 耳くいてん介利其後者気まついと満をこひけ連
15 八お保可め申介流八以ま多汝八かくもんも多つ
16 世須今志者らくとて登ゝめけ連共いなとて満可利
17 可へ累母幾つ年古連を三てな尓とて者やく可へ累
18 そ登云け連八加くもんを八よくき八めて古そ候へ
19 そ能手奈みを見世奉らんとて山野耳い川きつ年
20 ふ多を三て古連をと連可しと於しへ介れ八あ連八
21 けたゝこ八支物尓て口乃とくな利とてとら須牛を
22 於しへけ連は八須と類いぬなと云も能あ利とて
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 たり狼申けるは其子を我そはにおいて学もんさせ
02 よをんあひのあまりみたりにはるくるひさすなと
03 いへは狐けにもと思ひ狼にあつけぬ狼此はけまつ
04 をつれてある山のたけにあかりわか身はまとろみ
05 ふしたりけたものとをらはをこせよと云つけたり
06 さるによてふたその辺をとをる程にはけまつ狼を
07 おこして是ををしゆ狼申けるはいさとよあのふた
08 はけもたゝこはくして口をそこなふ物也これをは
09 とるましきといふ又牛を野かひにはなすほとに
10 はけまつおしへけれは狼申けるは是もはすとる
11 いぬなと云物おほしとるましといふ又さうやくの

【イソホ 下 十三】

12 有けるをおしへけれはこれこそとてはしりかゝつて
13 くひをくわへて我本にきたり子のはけまつもとも
14 にくいてんけり其後はけまついとまをこひけれ
15 はおほかめ申けるはいまた汝はかくもんもたつ
16 せす今しはらくとてとゝめけれ共いなとてまかり
17 かへる母きつねこれをみてなにとてはやくかへる
18 そと云けれはかくもんをはよくきはめてこそ候へ
19 その手なみを見せ奉らんとて山野にいつきつね
20 ふたをみてこれをとれかしとおしへけれはあれは
21 けたゝこはき物にて口のとくなりとてとらす牛を
22 おしへけれははすとるいぬなと云ものありとて
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