古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 よ利な八を付てそ能そこへ入奉るへしあ具まて水
02 乃三給ひてあ可利たくお本しめし候者ゝひ支あけ
03 奉らんとけい屋くして件乃井とへ於し入介利
04 可能僧水を乃んて上給へと乃多まふ時盗人力越出
05 してえいやとひけともい佐ゝ可もあ可ら須い可奈
06 連八とてさしうつふして三れ者何し可八あ可累
07 へ幾可能僧そはなる石尓志可みつ支て於る程尓盗
08 人い可川て申介流八さても御辺はを路可奈る人
09 可奈そ能儀尓て八い可ゝき多う毛志流し有べ幾や
10 其いし者奈し給へやすくひき上奉らんと云楚う
11 ぬ須人尓申遣流八され者こそわ連御辺乃き祢んを

【イソホ 下 四十】

12 い多すも此古と具候そよい可尓以乃里をな須とい遍
13 共ま津御身乃悪念のいしを者奈連給八須候程尓く
14 路可年能奈者尓て引上累程の以乃里をす連八とて
15 兼のな者八き累ゝ共御辺乃ことく津よき悪念八善
16 人尓成可多ふ候と申され介れ八ぬ春人うちうなつゐ
17 て可能楚うを引上奉利足本丹ひ連臥て遣尓も可奈
18 とてそれよ利もとゆひき利則楚う乃弟子とな利て
19 屋ん古とな支世ん人とそ奈利に介利此経を三ん人
20 八多し可尓是を思へゆる可世に須る事奈可連
21
22    伊曽保物語下終
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 よりなはを付てそのそこへ入奉るへしあくまて水
02 のみ給ひてあかりたくおほしめし候はゝひきあけ
03 奉らんとけいやくして件の井とへおし入けり
04 かの僧水をのんて上給へとのたまふ時盗人力を出
05 してえいやとひけともいさゝかもあからすいかな
06 れはとてさしうつふしてみれは何しかはあかる
07 へきかの僧そはなる石にしかみつきておる程に盗
08 人いかつて申けるはさても御辺はをろかなる人
09 かなその儀にてはいかゝきたうもしるし有べきや
10 其いしはなし給へやすくひき上奉らんと云そう
11 ぬす人に申けるはされはこそわれ御辺のきねんを

【イソホ 下 四十】

12 いたすも此ことく候そよいかにいのりをなすといへ
13 共まつ御身の悪念のいしをはなれ給はす候程にく
14 ろかねのなはにて引上る程のいのりをすれはとて
15 兼のなははきるゝ共御辺のことくつよき悪念は善
16 人に成かたふ候と申されけれはぬす人うちうなつゐ
17 てかのそうを引上奉り足本にひれ臥てけにもかな
18 とてそれよりもとゆひきり則そうの弟子となりて
19 やんことなきせん人とそなりにけり此経をみん人
20 はたしかに是を思へゆるかせにする事なかれ
21
22    伊曽保物語下終
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