ESOPONO FABVLAS.469. イソポのハブラス1.25 (469.01--469.17)ハトと、アリのこと。 ある時アリが海辺(かいへん)に出て行くところに、にわかに大きな波が打って来て引き連れられ、すでに命も危うい様に漂い行くを、梢からハトが見たが、それが難儀を救おうと思うたか、木の枝を食い切ってアリの辺りへ投げ落とせば、アリは大きに頼りを得て、その枝に上って水際(みぎわ)に上がった。しばししてある人が来て、その木の枝にハトの罠を刺いたれば、かのアリただいまの恩賞を報じょうずると思うたか、その人の足をしたたかに食ろうたれば、罠を投げ捨ててまづその足を撫で擦る間(ま)に、ハトはこの由を見おようで、たちまちそこを立って行(い)んだと申す。 ・類話などについて タウンゼント 288.アリとハトアリが喉の渇きを癒そうと、川の土手へ行ったのだが、激流にさらわれ溺れて死にそうになった。すると、川面に突き出た枝に止まっていたハトが、葉をむしり、アリのすぐそばに落としてやった。アリは葉に這い上がって流れに浮いて、無事に土手まで辿り着いた。それから幾日もたたないある日、鳥刺しが、枝に止まっていたハトに、鳥黐竿を差し伸べた。 男のたくらみに気付いたアリは、彼の足を刺した。鳥刺しは痛みに耐えかねて、竿を放り出した。 その音でハトは飛んでいった。 情けは人のためならず Perry235 Chambry242 Caxton6.11 伊曽保3.8 Charles28 La Fontaine2.12 TMI.B362 Type 240A* cf.249** (Aesop) |
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