古活字版 伊曽保物語 変体仮名 01 へ幾との婦志ん八い可尓との多まへ八 02 屋尓可へ利ぬさ連八此事風聞してとひなんきやう 03 乃者共是を三んとて 04 て可能き利本をこしらへ庭上耳すへ所八い川く 05 そ登申介れ八あの辺こそ与可んめ連と仰介れ八そ能辺 06 にさし者奈春四徒の鳥四所尓たちてひらめき遣流 07 所尓 08 八こ能所尓てん加くを多てん事やすし八やく 09 と 10 め奉利月けいうん加く 11 古と八利なる 【イソホ 中 四】 12 介流御 13 古と可那とていそ 14 15 三 祢た奈越伊曽保に 16 祢た奈越 17 こ満い奈 18 可んとの給へ八いそ保申介流八た屋須く答可多ふ 19 候い可さ満尓も明日こそ楚うすへけ連とて御前を 20 満可利多つ伊曽保そ乃 21 所の人古連をあ屋しむ楚のゆへ八可能く尓ゝ八天 22 道をしら須祢こを於もてとう屋まひ介流加類可故 |
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名 01 へきとのふしんはいかにとのたまへは 02 やにかへりぬされは此事風聞してとひなんきやう 03 の者共是をみんとて 04 てかのきりほをこしらへ庭上にすへ所はいつく 05 そと申けれはあの辺こそよかんめれと仰けれはその辺 06 にさしはなす四つの鳥四所にたちてひらめきける 07 所に 08 はこの所にてんかくをたてん事やすしはやく 09 と 10 め奉り月けいうんかく 11 ことはりなる 【イソホ 中 四】 12 ける御 13 ことかなとていそ 14 15 三 ねたなを伊曽保に 16 ねたなを 17 こまいな 18 かんとの給へはいそほ申けるはたやすく答かたふ 19 候いかさまにも明日こそそうすへけれとて御前を 20 まかりたつ伊曽保その 21 所の人これをあやしむそのゆへはかのくにゝは天 22 道をしらすねこをおもてとうやまひけるかるか故 |
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