古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 へ幾との婦志ん八い可尓との多まへ八(うけ多満八り)候 とて王可
02 屋尓可へ利ぬさ連八此事風聞してとひなんきやう
03 乃者共是を三んとて(三やこ)にの本利ぬ そ能日尓のそん
04 て可能き利本をこしらへ庭上耳すへ所八い川く
05 そ登申介れ八あの辺こそ与可んめ連と仰介れ八そ能辺
06 にさし者奈春四徒の鳥四所尓たちてひらめき遣流
07 所尓(ろう)乃中よ利王らへ乃声としてよ はゝ里介流
08 八こ能所尓てん加くを多てん事やすし八やく(つち)
09 と(いし)をはこひあけ給へとのゝ志利け 連八御門を(者ち[め])
10 め奉利月けいうん加く女房達([にう]本うたち)耳 い多累まてけ尓
11 古と八利なる返答(遍ん多う)可那登あき連 者てゝ楚於八し

【イソホ 中 四】

12 介流御(かと)此由えいらんあ川てい登可 しこ支者可利
13 古と可那とていそ()を多つと見給ふ介 ふよ利して
14 我師(王可し)たるへし登さ多免給ひ遣ると そ
15    三  祢た奈越伊曽保に(たつ年)給ふふしんの事
16 祢た奈越帝王(てい王う)いそ()に 問たま八くけ連しや乃(くに)
17 こ満い奈(奈く)時八(多 う)国乃さう屋く八らむ事あ利い
18 可んとの給へ八いそ保申介流八た屋須く答可多ふ
19 候い可さ満尓も明日こそ楚うすへけ連とて御前を
20 満可利多つ伊曽保そ乃()ねこをちやう ち屋く春
21 所の人古連をあ屋しむ楚のゆへ八可能く尓ゝ八天
22 道をしら須祢こを於もてとう屋まひ介流加類可故
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 へきとのふしんはいかにとのたまへは(うけたまはり)候 とてわか
02 やにかへりぬされは此事風聞してとひなんきやう
03 の者共是をみんとて(みやこ)にのほりぬ その日にのそん
04 てかのきりほをこしらへ庭上にすへ所はいつく
05 そと申けれはあの辺こそよかんめれと仰けれはその辺
06 にさしはなす四つの鳥四所にたちてひらめきける
07 所に(ろう)の中よりわらへの声としてよ はゝりける
08 はこの所にてんかくをたてん事やすしはやく(つち)
09 と(いし)をはこひあけ給へとのゝしりけ れは御門を(はち[め])
10 め奉り月けいうんかく女房達([にう]ほうたち)に いたるまてけに
11 ことはりなる返答(へんたう)かなとあきれ はてゝそおはし

【イソホ 中 四】

12 ける御(かと)此由えいらんあつていとか しこきはかり
13 ことかなとていそ()をたつと見給ふけ ふよりして
14    我師(わかし)た るへしとさため給ひけるとそ
15    三  ねたなを伊曽保に(たつね)給ふふしんの事
16 ねたなを帝王(ていわう)いそ()に 問たまはくけれしやの(くに)
17 こまいな(なく)時は(た う)国のさうやくはらむ事ありい
18 かんとの給へはいそほ申けるはたやすく答かたふ
19 候いかさまにも明日こそそうすへけれとて御前を
20 まかりたつ伊曽保その()ねこをちやう ちやくす
21 所の人これをあやしむそのゆへはかのくにゝは天
22 道をしらすねこをおもてとうやまひけるかるか故
中目録1  戻る  次へ
著作権はhanamaが有します。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送