古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 に古連を楚う婦ん尓多つ須見可登こ能由きこし召
02 ていそ本をめし出佐連汝な尓耳与つて可ねこを
03 う徒屋との給へ八いそ本答云今夜この年こ我く尓
04 の庭鳥をくひ古路し候程尓さて古そいましめて
05 候へと申介れ八い可て可さる事乃あ流へ支当国
06 と楚乃具尓と者八流可尓本とと越き所奈れ八一夜
07 可うち尓遊可ん事い可尓と乃給へはいそ本申介累
08 八け連しや乃具丹乃古まい奈なき介流時当こく
09 のさうや具者らむ事あ利そ乃古とく多うこく乃
10 ねこもわ可く尓乃庭鳥をもくらひ候と申け連
11 八遣尓もとのたまひ介利

【イソホ 中 五】

12    四  伊曽保帝王耳答る物語の事
13 去本と尓祢た奈越国王いそ保を可多らひよ那/\
14 昔今の物語とも志給ふあ流夜伊曽保夜婦介て
15 屋ゝも須連八ねふ利加ちな利きく王いな利加多連
16 /\と世め給へ八いそ保徒ゝ志んて承ゑいふんに
17 楚なへて云ち可き比あ流人千五百疋乃羊を可ふ其
18 道耳河あ利そこふ可くして可ち尓てわ多流事
19 可奈八須つ年に大船を毛つて古連をわ多累有時(に王可)
20 に可へ利遣る尓船をもと無るによし奈しい可ん共
21 世ん可多なくしてこゝ可しこたつ年あ利支け連八
22 小舟一楚う汀にあ利又ふた利とも乃流へ幾舟丹も
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 にこれをそうふんにたつすみかとこの由きこし召
02 ていそほをめし出され汝なにによつてかねこを
03 うつやとの給へはいそほ答云今夜このねこ我くに
04 の庭鳥をくひころし候程にさてこそいましめて
05 候へと申けれはいかてかさる事のあるへき当国
06 とそのくにとははるかにほととをき所なれは一夜
07 かうちにゆかん事いかにとの給へはいそほ申ける
08 はけれしやのくにのこまいななきける時当こく
09 のさうやくはらむ事ありそのことくたうこくの
10 ねこもわかくにの庭鳥をもくらひ候と申けれ
11 はけにもとのたまひけり

【イソホ 中 五】

12    四  伊曽保帝王に答る物語の事
13 去ほとにねたなを国王いそほをかたらひよな/\
14 昔今の物語ともし給ふある夜伊曽保夜ふけて
15 やゝもすれはねふりかちなりきくわいなりかたれ
16 /\とせめ給へはいそほつゝしんて承ゑいふんに
17 そなへて云ちかき比ある人千五百疋の羊をかふ其
18 道に河ありそこふかくしてかちにてわたる事
19 かなはすつねに大船をもつてこれをわたる有時(にわか)
20 にかへりけるに船をもとむるによしなしいかん共
21 せんかたなくしてこゝかしこたつねありきけれは
22 小舟一そう汀にあり又ふたりとものるへき舟にも
中目録1  戻る  次へ
著作権はhanamaが有します。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送