古活字版 伊曽保物語 変体仮名

01 奈利二ひきのさう屋くと八日夜乃事な利と申
02 介れ八可さねていなと云事奈しあ流時御門を八し
03 め奉利月けいうん加くそてをつらね殿上(てんてう)尓な見
04 井給ふ中に於ゐて御門仰遣る八阿め津ちひらけ
05 八しめてよ利こ能か多みも世須きゝも世ぬも能い
06 可んとの多まへ八いそ本申介累八い可さ満尓も
07 明日こそ御返事申へけ連とて御前を満可利多つ
08 さて其日尓のそんていそ保参内(さん多い)申介れ八人々古連を
09 き可んとてさし津とひ給へ利楚のと支いそ保ふと
10 こ路よ利小文ひと川と利いたし今日古そわ可く尓
11 へ満可利可へ流とて奉利け連八御門ひらひてゑい

【イソホ 中 七】

12 らんあ流にそれ里くう累須といふけ連しや乃帝
13 王よ利三十万く王んをか利候所実正めい白な利と
14 あ利け連八見可登大き尓於と路可世給ひわ連此事
15 を志ら須汝八志流やと仰介れ八をの/\口をそ路へ
16 て見多事もきゝ奉る古とも奈しといひけ連八楚
17 の時いそ本いひ遣る八さてはきのふ乃御婦志ん八
18 ひら介て候といひけ連八人々介尓もとそ云介流
19    六  さふらひう多可耳すく事
20 去程耳えし徒との具にのさふらひ共うた可世う
21 えうをこ能む事者奈は多し国王是をい佐め給へ
22 共勅命(ちよくめい)をも於それ春古連尓ちやう須み加といそ本
古活字版 伊曽保物語 現字体仮名

01 なり二ひきのさうやくとは日夜の事なりと申
02 けれはかさねていなと云事なしある時御門をはし
03 め奉り月けいうんかくそてをつらね殿上(てんてう)になみ
04 ゐ給ふ中におゐて御門仰けるはあめつちひらけ
05 はしめてよりこのかたみもせすきゝもせぬものい
06 かんとのたまへはいそほ申けるはいかさまにも
07 明日こそ御返事申へけれとて御前をまかりたつ
08 さて其日にのそんていそほ参内(さんたい)申けれは人々これを
09 きかんとてさしつとひ給へりそのときいそほふと
10 ころより小文ひとつとりいたし今日こそわかくに
11 へまかりかへるとて奉りけれは御門ひらひてゑい

【イソホ 中 七】

12 らんあるにそれりくうるすといふけれしやの帝
13 王より三十万くわんをかり候所実正めい白なりと
14 ありけれはみかと大きにおとろかせ給ひわれ此事
15 をしらす汝はしるやと仰けれはをの/\口をそろへ
16 て見た事もきゝ奉ることもなしといひけれはそ
17 の時いそほいひけるはさてはきのふの御ふしんは
18 ひらけて候といひけれは人々けにもとそ云ける
19    六  さふらひうたかにすく事
20 去程にえしつとのくにのさふらひ共うたかせう
21 えうをこのむ事はなはたし国王是をいさめ給へ
22    共勅命(ちよくめい)をもおそれすこれにちやうすみかといそほ
中目録1  戻る  次へ
著作権はhanamaが有します。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送